La giusta distanza (まなざしの長さをはかって)

私のお気に入り度 ★★★★☆(80点)

e0059574_3151184.jpg
北イタリアを流れるポー川河口の小さな村に、若い女性Maraが非常勤講師としてやって来る。彼女の美しさに魅了された、チュニジア人の自動車修理工Hassanやジャーナリスト志望の18歳の青年Giovanniや村の資産家で妻のあるタバコ屋の主人Amosらが、彼女に思いを寄せる。当のMaraはバスの運転手Guidoに淡い恋心を抱いていた。しかしある日この小さな村で殺人事件が起きた…。07年ローマ映画祭コンペ部門出品。



e0059574_3152922.jpg
美しいMaraに心を寄せる3人の男たちHassan&Giovanni&Amosの関係が作品の軸を成しているが、TVやPCゲームにハマる現代っ子やネット紹介によって東欧の女性と結婚するイタリア男やイスラム文化&習慣の一面をちらりと見せるなど、イタリアの現状が随所に織り込まれている。またMaraがやってきた小さな村に暮す、個性の強い一風変わった村人たちも、目立ちすぎず引き過ぎない脇役として登場している。



e0059574_3155471.jpg
Maraに淡い思いを寄せつつも、彼女とHassanの急速な接近を一歩退いて見守るGiovanniは、歳の割に冷静なところがあるなぁと思う。そんな大人びた一面を、「こいつはものになるかもしれない」と地方新聞の編集長(Fabrizio Bentivoglio)は見抜いたのだ。彼は言う、「ある事件を記事にするとき、それに近づきすぎると感情に溺れて客観的に書けない。遠ざかりすぎると事件の真実味が失せ、事件の生々しさが伝わらない。ちょうどよい距離を置いて書くのがジャーナリストの使命である。」 物事も人間関係も家族関係も何もかも、ほどよい距離を置くのがよいのである、と。それがなかなか難しいから、人は悶々とながら暮してんじゃありませんか。



e0059574_3162559.jpg
『ヴェニスで恋して』『日々と雲行き』で特異なキャラクターを演じたGiuseppe Battiston、この作品でもはぢけ飛んだ人間味のある濃いタバコ屋の親仁を好演しておりました。実生活にこんな人が居たらちょっぴり暑苦しいし(見た目)、鬱陶しくて迷惑で仕方がないところだけれど、人生がとっても楽しくなるだろうなぁ(^^) Fabrizio Bentivoglioも直球型&歯に衣着せぬ物言いで、味のある編集長でした。ところで彼のあのワイルドな髪型は、小泉元首相に対抗意識を燃やしているのかすら?

製作国:Italy
初公開年:2007年
監督:Carlo Mazzacurati
キャスト:Giovanni Capovilla, Valentina Lodovini, Ahmed Hefiane Giuseppe Battiston Fabrizio Bentivoglio ...


↑これをぽちっと、応援よろしくね(*^^*)
[PR]
by amore_spacey | 2009-04-21 03:17 | - Italian film | Comments(0)
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

<< Questione di cuore The Tudors Seas... >>