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地下鉄(メトロ)に乗って

私のお気に入り度 ★★★★☆(80点)

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絶縁状態の父が倒れたという知らせを受けた日、小さな衣料品会社の営業マン・長谷部真次(堤真一)は、いつものようにスーツケースを転がしながら地下鉄で移動していた。そこに突然亡き兄の昭一(北条隆博)が姿を現す。兄の背中を追って地下通路を抜けると、そこは昭和39年の東京だった。
 ほどなくして真次は無事現在に戻ってくるが、後日今度は恋人の軽部みち子(岡本綾)も一緒に昭和21年に遡り、闇市でしたたかに生きる若き日の父・小沼佐吉(大沢たかお)とその恋人お時(常盤貴子)に出会う。父の愛、息子の愛、母の愛、そして女としての愛……タイムスリップという非現実的な経験から時代を通して描かれたそれぞれの愛をどう受け止めるか?



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タイムスリップができたら、本当に全てが解決するのだろうか?色んなことが取り戻せるのだろうか?取り戻せたとしても、別の歪が生じ、きっとそこでまた悶々とするに違いない。誤解と拒絶、後悔、釈然としないこと、生きるとはそういうことの積み重ねなんだから。ドラえもんのどこでもドアや、タイムスリップがあったら…と空想&妄想の世界に浸るのは、実に楽しい現実逃避です。

いつも苦悩に満ち少々お疲れ気味の堤氏が、この作品では本当にいい顔していたので、シ安心しました。岡本綾ちゃんは心に残る女優さんですね。ラストに一瞬ちらっと見える御茶ノ水の聖橋には、甘酸っぱい思い出がいっぱいあるのです。

製作国:Japan
初公開年:2006年
監督:篠原哲雄
原作:浅田次郎
キャスト:堤真一, 岡本綾, 田中泯, 笹野高史, 北条隆博, 常盤貴子, 大沢たかお, 吉行和子 ...


by amore_spacey | 2009-10-11 01:13 | - Japanese film | Comments(2)
Commented by kchan0221 at 2009-10-12 03:39
こんにちはー。
これ、原作は読んだのですが、映画は未見でした。
あー堤様が出ていらしたなんて!
ストーリーが原作どおりとするならば、父=大沢たかお、その恋人=常盤貴子は
イメージどおりですねー。
今度実家に帰ったときに時間があればorスカパーとかで放送していたら
ぜひ見てみようと思いますー。
PS:表もちゃんと拝見しているんですが、なんかこっちのほうが居心地良いので
こっちにばっかりコメント残してますー。;Dへへっ。
Commented by amore_spacey at 2009-10-13 00:34
☆ kchanさんへ。
原作を読んでからこの映画を見た方のレヴューを読んだのですが
ところどころ端折っているので、分かりにくいとのこと。でも父親の描き方は
ほぼ原作通りでなかなかよかった…らしいですョ。
大沢たかおって、目が鋭いけれど心根のいい人ですね。
準主役ということで、重要な役を体当たりでこなしていましたョ。

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