ネタばれあり。私のお気に入り度
★★★☆☆(70点)
1961年、西ベルリンに住む伊人留学生Mimmo(Kim Rossi Stuart)とGigi(Paolo Briguglia)が、東側への帰郷中に突然建てらた“壁”のため、西側に戻ることができなくなった同級生Peter(Attila Király)を救うため、東西ベルリンを結ぶ地下トンネルを掘ったという実話に基づいた感動のストーリー。掘削のための資金を自分たちでかき集める一方で東ドイツ秘密警察シュタージに計画を察知され、仲間を助けるために命をかけることになった若者たちの苦闘をリアルに描いたTVドラマ。
脱出成功シーンには涙が滲んだ。トンネルから抜け出た小部屋には、“壁”を越えようとして銃殺されたPeterの記事が貼られていた。それを見て泣き崩れるPeterの妻の胸中。無念の二文字では言い尽くせない。が…
全編を通してヒロイズムが前面に押し出されすぎて、鼻白んでしまう。音楽が煩い。見せ場にさしかかると、ありがちな音楽。涙を流せ!と言わんばかりに煽り立てるが、やればやるほど陳腐で白ける。観る者に想像させる余地がないのだ。
『善き人のためのソナタ』を観たあとだけに、薄っぺらいメロドラマにしかみえなかった。Kim様にこんなB級的な作品には出て欲しくなかった。
製作国:Italy, Hungary, U.K.
初公開年:2004年
監督:Enzo Monteleone
キャスト:Kim Rossi Stuart, Paolo Briguglia, Antonia Liskova, András Bálint, Zoltán Barabás Kis, Viktor Dénes, György Gazsó, Emanuele Guerrini ...