『太陽にほえろ!』(1973~74)、あれは大野克夫バンドが演奏する
♪オープニング♪(音が出ます!)からキャストまで全てがよかった。アルトサックスの音色に魅せられたのも『太陽にほえろ!』のお陰である。アルトサックスがやりたくて、大学時代はジャズ&フュージョン系のクラブに入った友人が多かった。
ジーパン刑事が疾走するシーンは爽快だったなぁ。若さの象徴だった。若い頃から短気で手が出ることが多く、傷害事件を起こしては警察のお世話になる野獣のような男だったらしいが、情に厚く上下の関係を重んじていたという。後年それがよい意味で強烈なカリスマ性を持つ俳優になったのだ。松田優作は私たちの心の中に永遠に生き続ける。
彼が出演した作品は数本しか観ていないけれど、偶然にも彼の転換期にある作品ばかりなので、私の中の彼はカメレオンのように七変化している。従来のイメージを一新した『家族ゲーム』(1983)
薬師丸ひろ子と共演!に驚いた『探偵物語』(1983)
和服姿がよく似合った『それから』(1985)
命を賭けて佐藤浩史を演じた『ブラック・レイン』(1989)
1989年11月6日逝去。享年40歳。
その3日後ベルリンの壁崩壊。
私は京都で暮していた。