Mine vaganti (あしたのパスタはアルデンテ)

ネタばれあり。

私のお気に入り度 ★★★★☆(86点)

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【あらすじ】 ローマに暮すTommaso(Riccardo Scamarcio)は、久し振りに生まれ故郷レッチェへ帰った。実家のCantone家は地元で有名なパスタ工場を営み、とても信心深い大家族である。Tommasoには3つの隠し事があった。大学は経営学部ではなく文学部を卒業したこと、家業を継ぐ気はなく作家になりたいこと、ゲイであること。兄Antonio(Alessandro Preziosi)が工場を引き継ぐのを祝して開かれた食事会の席で、Tommasoはみんなに秘密を告白して楽になろうと考えていた。ところが、「自分はゲイである。男の恋人もいる。」と兄がカミングアウトを抜け駆けしたので、思わぬ展開になり、Tommasoは告白しそびれて戸惑いを隠せなかった。父Vincenzo(Ennio Fantastichini)や母Stefania(Lunetta Savino)はもちろんのこと、その場にいた親族はてんやわんやの大騒ぎ。


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Ozpetek監督は『無邪気な妖精たち』でも同性愛をテーマに取り上げているが、あちらは「仮の姿のもう1つの家族」の中で展開されたのに対して、本作品は世間体や偏見やタブーに囲まれ閉塞した街に暮す大家族を舞台に、親子や兄弟の確執が描かれている。血の繋がった親族のリアクションが見物なんだな。気の利かない仏頂面のお手伝いさんやエキセントリックな叔母Luciana(Elena Sofia Ricci)やTommasoのゲイ友だちが、重くて自虐的になりがちなテーマに、(やや大袈裟ではあるけれど)軽妙な多面性を与えている。頑固な父親を演じたEnnio Fantastichiniの、ヒステリックに笑い続けたあとの涙に、「同じ立場だったら、私だってあんなだっただろうな」と、深く共感。

『Genitori e figli ... 』同様、ここでもばあちゃんがキーパーソンとして登場。孫たちの旅立ちに彼女(Ilaria Occhini)が命を懸けて伝えたメッセージは、自分の気持ちを偽らないで生きるということ。ばあちゃんを囲む何十個というプチケーキを見て、学生時代によく行ったケーキ食べ放題を思い出した。最高記録は12個。ばあちゃんには負けたー。


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Alessandro Preziosiは視線で女を孕ませる男暑苦しいだけの男だと思っていたから、男のフェロモンを撒き散らし放題の彼が、苦悩する日陰の?男という役どころを好演したのには、正直言って驚いた。なかなかやるじゃないか。好感度上昇!(単純な私) 思わぬ展開に目が点になったTommasoを演じるRiccardoも、オレ様度や角がとれていい役者になってきた。Monica姐とのこんなシーンより、恋人Marco(Carmine Recano)との濃厚なキスにドギマギしました(*^^*) 哀愁を帯びたPatty Pravoの♪ Sogno ♪(音が出ます★)やNina Zilliの♪ 50mila ♪(音★)が、頭の中でリフレインしてます♪

製作国:Italy
初公開年:2010年
監督:Ferzan Ozpetek
脚本:Ivan Cotroneo
キャスト:Riccardo Scamarcio, Alessandro Preziosi, Lunetta Savino, Ennio Fantastichini, Ilaria Occhini, Elena Sofia Ricci, Bianca Nappi, Nicole Grimaudo ...


↑1日1回応援ぽちっ☆ ありがとうございます(^^)
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by amore_spacey | 2010-07-02 00:09 | - Italian film | Comments(4)
Commented by エマ at 2010-07-06 10:12 x
さすが~amoreさん! どの記事も全部コメント付けさせて頂きたくなるけど・・迷ってこれに。(笑)

スカマルチョ君、元気かしら~ 日本では全然お目にかかれないから・・視線だけで女を孕ませる男って!スカマルチョ君だけじゃないんですねーイタリアには一杯!?(鼻血) ベルッチ姉さんとのはしょーも無い映画でしたけど、「西のエデン」は良かったなぁ~そうですか、いい役者になった彼をもっと見たいっす。
これもオズベテク作品と聞いては黙っておれない~~観たい観たい。
↓の「母なる証明」はゾクっとするほど面白い映画でしたねえ~
↑の「アイカム~」は 私も理解不能でした~ メガホンとった村上春樹の「ノルウェーの森」はもう出来あがったのかなー?なんだか嫌な予感がします。
Commented by amore_spacey at 2010-07-07 00:11
☆ エマさんへ。
あうあう、視線だけで女を孕ませる男は、スカマルチョくんではなくてアレッサンドロ・プレツィオーゾで~す。ナルシストっぽいアレッサンドロも、そろそろ路線を変えたいと思っているのか?今回のような日陰の男を演ずるようになりました。この作品は『Genitori e figli ... 』とともに、来年のイタリア映画祭に上映されるのではないかなと思っています。『アイ・カム ... 』は訳分かりませんでした(滝汗) 『ノルウェー』映画化されたのですね。知らなかったー。
Commented by erichen at 2011-06-16 12:51 x
昨日映画を見に行ったら、今年の夏公開の映画として、この映画のトレイラーをやっていました。
すごーく見たくなって、検索していたらこちらのブログを発見したので書き込みデス
イタリアの俳優とか、全然知らないし、そもそもイタリア映画見たことないんですが、すごい楽しそうな映画で、公開が待ちきれないです!!
トレイラーの上映中も、場内大爆笑でした。あんなに盛り上がったトレイラーって見たことない。楽しみです。
ブログ更新頑張ってください!
Commented by amore_spacey at 2011-07-11 00:38
☆ erichenさんへ。
いらっしゃいませ~♪&初コメありがとうございます。なのに、お返事が大変遅くなってゴメンなさい!この映画は今春のイタリア映画祭で上映されて、なかなかよかったとの評判だったそうですね。だから一般公開になったのでしょう。ちょっぴり辛口でシニカルなんだけれど、しんみりするシーンもあり。中弛みがなく、最後まで楽しめる作品なので、是非どうぞ。これをきっかけにイタリア映画の世界に入ってみて下さいね。なかなか面白いですョ。
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