Bienvenue chez les ch'tis (シュティの国へようこそ)

私のお気に入り度 ★★★★☆(84点)

e0059574_0205176.jpg
【あらすじ】 Philippe Ambrams(Kad Merad)は、南仏プロヴァンスの郵便局の局長である。しかし鬱病気味のJulie (Zoé Félix)のために、気候のよいコート・ダジュールの郵便局に配置転換して貰えるよう裏の手を使ったことがばれて、フランス人の誰もが行きたがらない北の果ての街に飛ばされてしまう。フランス南部に暮す人々にとって北のこの街は、荒涼として北極のように寒く、そこに暮す人々も野暮&粗雑な上に文化の香りはゼロ。とても住めた街ではないのだ。妻が引越しを拒否したので、妻と息子を置いてPhilippeの単身赴任の生活が始まる。部下で郵便配達のAntoine(Dany Boon)やアシスタントのAnnabelle(Anne Marivin)から独特の方言やしきたりを覚え、彼は徐々に街の生活に馴染んでいくのであった。



e0059574_0211564.jpg
お腹を抱えて笑ったー!北の街に住む人々の方言を、イタ語の吹き替えではボローニャ訛りで喋らせているが、言葉遊びなどの訳出が実にお見事でした。Kad Meradがこれまた人間味のある夫&局長を演じて、本作を盛り上げてくれるんだな。ちびまる子ちゃんのおじいちゃんのような里芋顔の彼って、存在自体が愉快で可笑しい。表情豊かで笑いとペーソスに満ち溢れて、ぐいぐい引き込まれていく。どこの国にもステレオタイプな偏見や思い込みはありますな。

イタリア版のリメイク"Benvenuti al sud"が10月に公開される。こちらは北部に暮す男が、南部の街へ単身赴任という設定。アメリカ版リメイクもロードショーになるようです。本作が持つ面白味や辛口ジョークが、世界共通のものだということなんでしょう。

製作国:France
初公開年:2008年
監督:Dany Boon
キャスト:Kad Merad, Zoé Félix, Dany Boon, Lorenzo Ausilia-Foret, Anne Marivin, Philippe Duquesne ...


[PR]
by amore_spacey | 2010-09-30 00:24 | - Other film | Comments(6)
Commented by sandonomeshi at 2010-10-05 17:08
イタリア語吹き替えは実際に存在する訛で表現しているんですね。ドイツ語バーションは仮想の方言でした。それにしたってこの訳、ほんとに大変だったろうな〜と思いますよね。
イタリア版のリメイクっていうのも作られたんですか? 今度は北から南へ。南の”いい加減さ、のんきさ”で攻めるんでしょうか?(笑)

別の記事で書かれてらした“プチ・ニコラ”、うちの旦那が子供の頃このコミックが好きだったらしく、映画も絶対観に行く!と言いながらまだ行けてないんです・・・。
Commented by amore_spacey at 2010-10-06 01:28
☆ sandonomeshiさんへ。
いらっしゃいませ~♪&初コメありがとうございます。
ドイツでも殆どが吹き替えですか?これを訳した人って、すごいですよね。イタリア版のリメイクは、先週末からロードショーですが、そりゃもう爆発的な人気(^^) 北から南へ…という違い以外は、オリジナル版をほぼ忠実に再現しているようです。イタリア南北の反目?を日々肌で感じているので、オリジナル版より説得力ありそうです。ドイツでも南北の違いってあるんでしょうね。
Commented by レイネ at 2010-10-22 15:09 x
横レス失礼します。オランダのレイネです。
ドイツではTVでも映画館でも、なんでもドイツ語に吹き替えになるのは知ってましたが、イタリアでもイタリア語に吹き替えになっちゃうんですか?それとも、日本みたいにTVでの映画放映は吹き替えなんでしょうか。
オランダでは、TV番組は全て映画放送も含めて、原語にオランダ語字幕が付きます。2重に楽しめて便利です。映画館で吹き替えになるのは子供映画だけですが、大体、原語版と吹き替え版の両方を上映するので、好きなほうを選べます。
わたしも、この映画3週間ほど前にTVで観ました。ベルギーのオランダ語放送局だったので、シュティ語・フランス語にオランダ語字幕つき。
笑えました?また、各国でリメーク版が出来てるんですね。
わたしが住んでる地方の風習・言葉に近いので、地元映画みたいな感じがしました。(クリックすると拙ブログ記事に飛びます)
Commented by amore_spacey at 2010-10-23 01:03
☆ レイネさんへ。
横レス大歓迎です。辛口コメントもOKですよ。イタリアもドイツと同じくTVからロードショーの映画まで、ぜーんぶ吹き替えになっちゃいます。それに慣れたので、逆に字幕と画面を観ながらという作業が忙しすぎて億劫になりました(苦笑) 字幕のつく作品も稀にあります。イタリアのコテコテ方言が登場する国内TVドラマ。そういった作品は、夫も「こりゃ、耳で聞いただけじゃ、全然分からん」というレベルの方言が満載なんですよ。吹き替えの難点は、例えば私の愛するケヴィン・スペイシー様の声を担当する2人のイタリア人声優の素顔を知っているので、ケヴィ様を観ながら彼らの顔が浮かんだりする。そしてその2人は別の役者の声も担当しているので、映像はレイフ・ファインズなのに、声はケヴィ様担当の声優なので、声優とケヴィ様の顔まで背後に見えてきたりする…。あ、これって私の過剰反応かもしれませんね(汗) 風習や言葉の違いをテーマにした作品は、その地域や国に住んでいると、さらに臨場感あふれてより楽しめるでしょうね。
Commented by たけ at 2011-04-19 07:49 x
こんにちわ。
私はこの映画はドイツで一度見て、この前DVDを買って、日本で公開されたかどうか検索していたらこのサイトにぶち当たりました。何度見ても面白いですね。
私はドイツからスイスに移り、現住所はスイスなのですが、フランス語の北部方言ではないのですが、ドイツ語のスイス方言は全くわからないです。ドイツでももちろん南北で方言はありますし、ミュンヘンやウィーンあたりだと変なドイツ語だなあぐらいで分からないということはないのですが、スイスのドイツ語だと響きも全然違って、これをドイツ語といっていいのだろうかという気になりますし、スイスに移った時は郵便局長さんのような気持ちにもなりました。また、互いに偏見・先入観はままあります。ただ、スイスとドイツだと違う国なのでフランス南北間の偏見よりもフランスとベルギーの関係に近い感じです。フランス=ベルギー間の偏見をネタにした映画もこちらでまもなく公開されるようです。
Commented by amore_spacey at 2011-04-20 00:20
☆ たけさんへ。
いらっしゃいませ~♪&初コメありがとうございます。そうそう、何度観てもおもしろいですよね。役者の表情がいいですよね。イタリア版のリメイクは退屈でした。苦手な役者が主役だったのと、色んなギャグが先読みできちゃって興ざめ。国を越えたお引越しで、たけさんも郵便局長さんのような体験をなさっているのですね。渦中にいるときにはイライラしたりしますが、時間が経つと笑い話のネタになりそうですね。
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

<< La doppia ora (... Grey's Anat... >>