Vaghe stelle dell'Orsa (熊座の淡き星影)

私のお気に入り度 ★★★☆☆(74点)

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【あらすじ】 結婚間もないSandra(Claudia Cardinale)と夫のAndrew(Michael Craig)は、ジュネーヴからニューヨークへ向かう前に、Sandraの故郷Volterraに立ち寄る。ナチスの強制収容所で非業の死を遂げたユダヤ人科学者の父を記念して像をつくり、屋敷の庭を市に寄贈して除幕式が行われる予定だったのだ。しかし幼い頃暮していた屋敷は、再婚後精神を病んだ母(Marie Bell)と義父Antonio Gilardini(Renzo Ricci)のものとなり、弟Gianni(Jean Sorel)は肩身の狭い思いで彼らと同居していた。姉と彼との精神的な絆は強固で、夫Andrewは次第にその中に立ち入れないものを感じ始める。

父親Agamennoneが母親Clitennestraとその愛人Egistoに殺されたため、Elettraが弟Oresteと共に実の母親に復讐する、ギリシャ古典悲劇『Elettra』にヒントを得る。題名はGiacomo Leopardiの詩『回想』の一節。第30回ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞。


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モノクロの画面に、BGMのピアノが時々歪んで聞こえてくる。眉間にシワを寄せた三白眼のClaudia Cardinale。それだけで、「こりゃ、ハッピーエンドではないな」と。Visconti監督の作品には退廃現象の1つとして、母&息子や姉&弟の近親相姦がよく登場する。この作品に盛り込まれた、誰がユダヤ人の父のことをナチスに密告したのか?という謎解きが、辛うじて気だるい雰囲気を引き締めていたか?Visconti監督の作品にしては、美しい男たちがいなくてガッカリ。

父の像の除幕式という晴れがましいイヴェントに出席する姉のもとに、服毒自殺した弟の悲報が届けられようとする、この悲劇的なエンディングは、完全犯罪を遂行したと安心して太陽が降り注ぐビーチでTom が至福の時を過ごしている頃、スクリューに絡みついたPhilippe死体が引き上げられる『太陽いっぱい』のラストシーンにダブった。

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1930年代生まれのイタリア女優に、Monica Vitti(1931)やSofia Loren(1934)やClaudia Cardinale(1938)がいる。Sofia Lorenの名声は揺るぎないが、目や唇や胸など身体の各パーツがやたら大きい彼女に比べ、どこか気だるそうでハスキーヴォイスが魅力のMonica Vittiや、小悪魔的で官能的なClaudia Cardinaleのほうが好きだ。

製作国:Italy
初公開年:1965年
監督:Luchino Visconti
キャスト:Claudia Cardinale, Jean Sorel, Michael Craig, Renzo Ricci, Fred Williams, Amalia Troiani ...


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by amore_spacey | 2011-03-30 00:19 | - Italian film | Comments(0)
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