悪人

私のお気に入り度 ★★★★☆(82点)

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【あらすじ】 長崎の外れの小さな漁村に暮す清水祐一(妻夫木聡)は、出会い系サイトを通じてメール交換していた佐賀の馬込光代(深津)と会う。逢瀬を重ねる2人だったが、祐一は世間を騒がせている博多の女性殺人事件の犯人だった。


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法によって裁かれる者だけが悪人なのか?法にこそ触れないものの、相手の気持ちを踏みにじったり人生を狂わせるような言動を意識的&無意識にやってしまう、私たちの誰もがそうなり得る。軽薄で世の中を舐め切った金持ち大学生の増尾圭吾(岡田将生)や彼の取り巻き連中、出会い系サイトで知り合った男と売春まがいの行為をする石橋佳乃(満島ひかり)、そんな佳乃を殺した祐一、そして祐一を捨てた実の母(余貴美子)、人を愛する喜びを失いたくない一心で犯人と知りつつも祐一と逃避行を続ける光代、土足で人の生活や心の中に踏み込んでくるジャーナリストたち、病気がちな祖父(井川比佐志)の面倒を若い祐一に見させてる祖母(樹木希林)、その彼女の大切なへそくりに目をつけておかしな商品を法外な値段で売りつける商売の片棒担ぐ医師(小日向文世)など、けしからん人間ばかり。けれど「お前ら、みんな悪人だ!」と、非難し責めることは簡単。他人には言えない事情が人にはあるのだから。相手を悪人にして自分を守ろうとするのが、人間の本能なんだから。怒ったように励ますバスの運転手や、光代がふっと祐一のことを思い出すラストシーンにじーーん。

それにしても困ったな。冒頭に登場した餃子とラーメンのシーンが、頭から離れないんですうぅぅ。大好物が続けて出てきちゃうんだもん。それから妻夫木くんのくちびる。タラコのようにぷくっと膨らんだ下唇が可愛い~♪ と娘がきゃあきゃあ(*^^*) ぼそぼそとした声で話される九州の方言が、じわじわっと胸に沁みました。

製作国:Japan
初公開年:2010年
監督:李相日
原作:吉田修一
キャスト:妻夫木聡, 深津絵里, 岡田将生, 満島ひかり, 宮崎美子, 小日向文世, 余貴美子, 井川比佐志, 樹木希林, 柄本明 ...


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by amore_spacey | 2011-04-08 00:57 | - Japanese film | Comments(2)
Commented by Chaky at 2011-04-11 05:10 x
私は原作である小説を読み、イカを食べるシーンが頭から離れなくなったのですが、映画では餃子とラーメンが登場しちゃうんですね。 タラコも大好きです。
物語が進むにつれ、重く胸がふさがれると同時に、口の中には唾が沸き、頭の中では「普段気軽に食べれない日本食」がグルグルしちゃうのも、人間の本能でしょうか。
Commented by amore_spacey at 2011-04-13 01:17
☆ Chakyさんへ。
イカを食べるシーンは、、、なかったような。韓国映画の『オールド・ボーイ』の中で、チェ・ミンシクが生きたままのタコを食べるシーンは衝撃でした(泣) 映画では私の大好物ばかりでよかったぁ。でも食事のシーンって、引きずります。そのあと、食べたくて食べたくて…(苦笑) この作品は濡れ場シーンの深津絵里ちゃんが、やけに話題になったらしいのですが、それほどでもなかったというか…期待はずれというか(笑) 機会があったらご覧になってみてね。 
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