La solitudine dei numeri primi (素数の孤独)

私のお気に入り度 ★★★☆☆(72点)

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【あらすじ】 優れた数学の才能を持つ少年Mattia(Luca Marinelli)は、過去に犯したある罪のせいで、孤独の殻に閉じこもっていた。彼は家族や同級生と馴染めず、みずからを傷つけ続けた。片足が不自由になった少女Alice(Alba Rohrwacher)は、事故のきっかけを作った父を憎みながら育ち、足を引きずりながら歩く醜い姿へのコンプレックスから拒食の日々を送る。そんな少年と少女の出会いは必然だった。二人は理由も分からず惹かれあい、喧嘩をしながら、互いに寄り添いながら、共に大人になった。しかし小さな誤解が、二人の恋を引き裂く。


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静かな作品でありながら、謎解きの要素も盛り込まれて、気がついたらすっかり作品の中に入っていた。現在と過去を交錯させながら、大きな振幅が次第に小さくなり、少年と少女が抱えていたトラウマに近づいていく。このあたりの描写が素晴らしい。幼年期・思春期・青年期を演じた6人の役者も、それぞれによかった。特に傷つきやすく壊れやすい人間の心模様を演じさせると、Alba Rohrwacherは文句なくうまい。


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Aliceのパパには驚いた。「えーっ、こんな可愛い娘に、スパルタ教育するパパがイタリアにいるの?うそでしょ?」 私が知らないだけで、極少数ながらも、こんな教育パパがイタリアにもいるのか。青春時代のAlice(Arianna Nastro)と大人になったAlice(Alba)が、まるで別人28号だったのにはビックリ。話の流れからAlbaがAliceを演じているのは分かったが、途中から見た人は「これ、誰?」かもね。思春期のAliceを演じたAriannaがとてもよかっただけに、Albaへのバトンタッチは唐突だったな。

理解に苦しんだのは、思春期に同級生のViola(Aurora Ruffino)やその取り巻きにいじめられたり、Violaの偽りの友情のあと、手のひらを返したひどい仕打ちに遭いながら、彼女の結婚式にカメラマンとして出席するAliceの心境。分からないよ、ありえないよ。1歩間違えばひたすら重いだけの作品に、Kim Carnsの♪ Bette Davis Eyes ♪(音が出ます!)が効果的に使われ、未来へのかすかな光を感じた。

製作国:Italy, Germany, France
初公開年:2010年
監督:Saverio Costanzo
原作:Paolo Giordano
キャスト:Alba Rohrwacher, Luca Marinelli, Martina Albano, Tommaso Neri, Arianna Nastro, Vittorio Lomartire, Isabella Rossellini ...


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by amore_spacey | 2011-06-04 01:41 | - Italian film | Comments(2)
Commented by レイネ at 2011-06-07 01:05 x
この作品、去年見た映画で一番印象に残ってます。アルバちゃん、めちゃくちゃ上手いし。原作読んだ人には、映画はちょっと食い足りないようですが。。。

>理解に苦しんだのは、思春期に(中略)分らないよ、ありえないよ。
思春期の女の子同士の付き合いには愛憎劇というか残酷な要素が付き物だと、わたしは昔を思い出して納得したんですが。傷つけあう友情、と呼んでました。
かっこいい「ベット・デイビス・アイズ」が、上手く挿入されてましたね
Commented by amore_spacey at 2011-06-07 02:19
☆ レイネさんへ。
今回のAlbaちゃんは、期待を裏切らない?彼女らしさに溢れていましたね(安心^^) この作品を観た人は、その人が過ごした思春期や青春時代がダブって、色んな思いが掘り起こされるんじゃないかと思います。淡々とした友情を育んでいた(ま、今もそうですが…)私には、複雑でかなり残酷な彼女たちの関係(それを友情と呼ぶことからして、私には理解不能…)が不思議で仕方がないんです。だから、こんな友情も成立するのかぁ、と目からウロコでした。イタ語の原作持ってるんですが、なぜか未読。これから読んでみます!
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