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よせよせ、ジョニー! (Lascia perdere, Johnny!)

私のお気に入り度 ★★★☆☆(74点)

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【あらすじ】 1976年、カゼルタ。 ミュージシャンを目指しているFaustino(Antimo Merorillo)には、兵役の義務が待っている。兵役免除の唯一の条件は、職に就いていることを証明することだった。
 トランペット奏者のマエストロDomenico(Toni Servillo)率いるどさ回りのバンドで、エレキギターを弾いていたが、このバンドの解散が決まり、Faustinoは途方にくれていた。しかしタイミングよく興行主のRaffaele(Ernesto Mahieux)が、ミラノから有名なピアニストAugusto(Fabrizio Bentivoglio)を呼び寄せ、新たなバンドが結成された。チャンス到来、と思いきや…。Fabrizio Bentivoglioの初監督作品。


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Fabrizio Bentivoglioの風貌が、まさに気まぐれな芸術家そのもので、やる気があるんだかないんだか、本気なんだか出任せなんだか?よく分からない人だ。興行主も胡散臭いし、バンドのメンバーもにわか仕立ての寄り合い所帯みたいなもんだし、先行き不安なのは今のイタリアそのもので、思わず苦笑いです。そんないい加減な大人たちの中で、Faustinoといったら、まぁ、逆切れもせずよく黙ってついて行ったものです。何だかんだありながら、結局彼も兵役に就くことになるんだろうけれど、その前に変な大人たちに揉まれたのは、いい経験になったんじゃないかな。


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Toni Servilloにはビックリした。ズラやメイクで化けるのが、本当に好きなのね。首相役から今回のような出っ腹&酔っ払いマエストロ役まで、役者の振れ幅が広い。一人舞台で何役もやらせたら、絶対に面白いに違いない。Faustinoのマンマを演じたLina Sastriは、素敵な女性だ。

製作国:Italy
初公開年:2007年
監督:Fabrizio Bentivoglio
キャスト:Antimo Merolillo, Ernesto Mahieux, Fabrizio Bentivoglio, Lina Sastri, Valeria Golino, Toni Servillo, Peppe Servillo ...


by amore_spacey | 2011-12-25 15:56 | - Italian film | Comments(0)
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