The messenger (ザ・メッセンジャー)

私のお気に入り度 ★★★★☆(82点)

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【あらすじ】 負傷して前線から外され、イラクから戻ったばかりのアメリカ軍の若手兵士Will Montgomery(Ben Foster)は、通告業務を命じられた。それは上官のTony Stone(Woody Harrelson)と共に、戦死の知らせを兵士の遺族に伝えるという任務だった。あくまで「伝える」ことが仕事で、遺族に精神的な介入をしないのが軍のルールである。肉親の訃報に、ある家族は嘆き悲しみ、またある者はやりどころのない怒りをメッセンジャーにぶつけてきた。そんなある日Willたちは夫の戦死を告げるため、Olivia Pitterson(Samantha Morton)の元を訪れた。それなりにショックは受けているものの、今までのどの家族とも違う冷静で誠意のある彼女をみて、WillはOliviaのことが必要以上に気になり、放っておくことが出来なくなってしまう。


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「私が兵役していた頃のレバノンは、現状況のように攻防の続く戦地ではなかった。しかし兵役を終えて家にたどり着いたときは、まるで違った世界に帰ってきた感覚を味わった記憶がある。そういった体験を、俳優たちに伝えることができた」と、兵役経験のあるイスラエル出身のOren監督は語る。そう言われてみると、Willはまさに監督の分身である。戦地で受けた心の傷が癒えないまま、新しい任務を命じられたことで、心の奥底に押しやったはずの人間性が一気に噴出し、軍の厳しいルールとの狭間で、激しい苦悩の日々を送ることになるなんて、あんまりだ。残酷すぎる。

戦地で傷ついた彼の心身は、いったい誰が癒してくれるのか?ヴェトナム戦争や中東戦争などの帰還兵の中には、日常生活に戻ることができず、トラウマに悩まされ心身のバランスを崩して、一生を終えようとしている(あるいは終えた)者が少なくないという。戦地での恐怖にみちた体験をかろうじて乗り越え、普通の生活を求める1人の兵士Wil。彼の心が少しでも平和で満たされ、以前の暮らしに戻ることができるよう、心から祈らずにはいられない。Wilのように心身の癒しを必要としている兵士が大勢いる。彼らの現状がどんなものであるのか、思いをめぐらすよい機会を得ることができた。Steve Buscemiに泣いた。

製作国:U.S.A.
初公開年:2009年
監督:Oren Moverman
キャスト:Ben Foster, Jena Malone, Eamonn Walker, Woody Harrelson, Yaya DaCosta, Portia, Lisa Joyce, Steve Buscemi ...


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by amore_spacey | 2011-10-31 01:22 | - Other film | Comments(0)
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