武士の家計簿

私のお気に入り度 ★★★☆☆(79点)

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【あらすじ】 会計処理の専門家、御算用者として代々加賀藩の財政に携わってきた猪山家八代目・直之(堺雅人)は、家業のそろばんの腕を磨き、才能を買われて出世する。江戸時代後期、加賀藩も例にもれず財政状況は逼迫していた。加えて武家社会では出世するにつれ出費も増え続けるという構造的な問題があった。猪山家の家計が窮地にあることを知った直之は、家財道具を処分し借金の返済にあてることを決断、家族全員で倹約生活を行うことにする。


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日々の暮らしには必ずどこかに無駄があり、その無駄をそぎ落として工夫を凝らし分相応の生活をすれば、財政が逼迫しても生きのびることができる、とは今まさにタリが必要としている政策である。無駄に多い国会議員と国家&地方公務員を南極へ島流ししたら、あの世から猪山直之を呼んで、大統領・首相・大蔵省…全ての職務を兼任させ、イタリア国家財政の建て直しに努めてもらいませう。い、いかん。つい力んでしまった…(ё_ё;)

主役が実直でそろばんバカな武士と来たら、ただ地味で退屈で全く面白味のない話になりそうなもんだけど、さすが森田監督やね。組織の中の正義や家族の絆や夫婦・親子の関係に焦点を当て、しんみり感動させる作品にしてくれた。そろばんをはじく軽快な音や、日本人が重んじてきた美しい礼儀作法などをみていたら、着物が着たくなってきた。年老いた両親(中村雅俊 松坂慶子)と息子を描いた後半部分は、なくてもよかったかな。頻繁に出てきた食事のシーンは、『キッズ・オールライト』に通じる象徴的なものがあるかも。正座して食事するのは、私にはもう絶対に無理。どの役者も適材適所だが、とりわけ松坂慶子の天然ボケぶりは素晴らしく、夫やおばばさま(草笛光子)や息子や嫁(仲間由紀恵)との、のほほ~んとしたやりとりや間の取り方が絶妙で微笑ましかった。

『家族ゲーム』『メインテーマ』『それから』の頃から好きだった森田芳光監督のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

製作国:Japan
公開年:2010年
監督:森田芳光
キャスト:堺雅人, 仲間由紀恵, 中村雅俊, 松坂慶子, 草笛光子, 西村雅彦, 嶋田久作 ...


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by amore_spacey | 2012-01-05 01:45 | - Japanese film | Comments(0)
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