最後の忠臣蔵

私のお気に入り度 ★★★☆☆(76点)

e0059574_054982.jpg
【あらすじ】 吉良上野介(福本清三)邸討ち入りの後に、大石内蔵助(片岡仁左衛門)から「討ち入りの真実を赤穂の遺族たちに伝え、彼らの生活を助けよ」という命を受けた寺坂吉右衛門(佐藤浩市)。16年後、彼は最後の遺族を訪ね、すべての使命を果たし終えた。その後京都を訪れた寺坂は、討ち入りの前日に逃亡した瀬尾孫左衛門(役所広司)の姿を見かける。実は瀬尾も大石から密命を与えられていたのだった。その密命とは、大石内蔵助と側女の間にできた赤子・可音(かね=桜庭ななみ)を、保護して育てよと言うものだった。


e0059574_0542756.jpg
孫左衛門の家に至る竹林や画面に広がるススキ野原が、作品を観終わったあとも心に残っている。日本の美しい自然を堪能した。この風景にダブるように、武士の忠義を全うする誇りや哀しみそして頑なな男の美学が描かれている。嫁ぎ先に到着し籠から下りた可音に、遠くから「幸せにおなりなさい」と孫左(まござ)の口が動く。あのシーンにじわ~。孫左が貫き通した武士の精神や生き様は美しいが、あの結末で一体誰が幸せになったのだろう?なんてことを言ってちゃ、あの時代に生きる資格はありませんな。


e0059574_0544099.jpg
人形浄瑠璃「曽根崎心中」で、可音と孫左の叶わぬ恋を代弁させたようだが、多用され過ぎて少々うんざり。独特の口調や声色に、「やつら、何か悪いものでも食べたんじゃ?」って夫は爆笑するし(ё_ё;)  たどたどしい台詞の言い回しに初めはイラついたが、清楚でいかにもお嬢様育ちといった雰囲気の桜庭ななみに、好感をもった。役所vs佐藤の競演は、言うまでもなく見ごたえあり。役所だけが口語体で妙にくだけた口調だったことと、商人らしからぬむさくるしい風体がやや気になった。癖のある禍々しい人物や情けない中年や心に傷を負った男などを演じさせたら、佐藤浩市の右に出るものはそうない。色気のある役者ですこと053.gif

製作国:Japan
初公開年:2010年
監督:杉田成道
原作:池宮彰一郎
キャスト:役所広司, 佐藤浩市, 桜庭ななみ, 風吹ジュン, 田中邦衛, 伊武雅刀, 安田成美, 福本清三, 片岡仁左衛門 ...


[PR]
by amore_spacey | 2012-01-20 00:54 | - Japanese film | Comments(2)
Commented by turezure-italia at 2012-01-21 06:39
こんばんは。私もこれ見ましたよ、去年。友人が試写会に当たったと言うので。私も彼女も佐藤浩市ファン。きっと舞台挨拶に来てくれるだろう、と期待していましたが、、来たのは監督と桜庭ななみ。もう残念なことこの上なしでした。やはりamoreさんも佐藤浩市がお好きなんですね。いいですよね~、出てきた当初は全然魅力を感じませんでしたが、ここ何年かでグッとカッコよくなりましたよ。

私はね、この映画のラストを見て怒っちゃいましたよ!「ちょっと、今更何やってんのよ!妙にリアルなこのシーンもいらんわ!あー嫌だわ、このもののあわれ的武士道は!!」と思いました。

監督はね、舞台挨拶で「ラストは、日本人なら誰でも泣くと思います」なんて言っていましたけれどもね~。確かに周りはみんな泣いていましたが。

私は仁左衛門のファンなので、佐藤浩一と仁左衛門が見られたことのみ良しとしよう、って感じでした。
Commented by amore_spacey at 2012-01-23 02:40
☆ turezureさんへ。
佐藤浩市が舞台挨拶に来てくれなかったのは残念でしたね。そうそう、ここ数年でぐっと彼の良さがにじみ出てきました(^^) 監督はラストシーンで観客を引き付けたくて、あんなにリアルに時間をかけて撮影したんですね。私は逆に引いてしまいました。仁左衛門の登場は嬉しいサプライズでした。彼も歳を重ねて魅力が増してきましたね。
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

<< The Borgias sea... Che Dio ci aiut... >>