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ピンク・スバル (Pink SUBARU)

私のお気に入り度 ★★★☆☆(76点)

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【あらすじ】 数年前に妻に先立たれ、妹のAisha(Lana Zreik)と二人の子供と実直な暮らしをしてきたアラブ人寿司職人Elzober(Akram Tillawi)。そんな中年男のささやかな夢は、愛する妹の幸せな結婚と、20年間コツコツと貯めたお金で憧れのメタリック・ブラックのスバルを買うこと。結婚式が近づく良き日、妹をマイカーで結婚式場まで運ぶ幸せな夢想に胸を躍らせながら、ついにスバル・レガシィの新車を手に入れる。納車の夜は、近隣の人々とお祭り騒ぎ。ズベイルは最高の一夜を明かす。ところが翌朝、幸せの象徴であったはずのスバルは跡形もなく姿を消していた。


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紛争が続くイスラエルやパレスチナで、言葉や宗教や肌の色が違う人々が、日常生活を営んでいる。この作品はささやかな幸せを追い求めるパレスチナの庶民たちを描いているが、常識や価値観は一人一人違う。盗難事件の全容が明らかになったとき、至極簡単な方法でコトを丸く収めてしまうやり方に、ある人は目が点になって納得がいかない。けれど行き詰ったとき、「まぁ、まぁ、そう固いこと言わないで、リラックスして話し合いましょうや」という仲介人がいてくれるのは、ありがたい。

人生の集大成の結晶とも言うべきレガシーを手に入れた時のElzoberって、イタリア人も顔負けなくらい、大袈裟な喜びようで可愛いなぁ。まるで理想の恋人に巡り会ったかのように頬を紅潮させ、レガシーの優美な姿を謳い、愛のフレーズを口にするんだから。観ているこっちが気恥ずかしくなってしまうくらい純情な男。そんな彼の様子に、誰もが幸せな気持ちになる。ただ、、、BGMがちょっぴり邪魔だった。BGMによって、変なイメージが付加される恐れあり。パレスチナの田舎の風景や庶民の姿を、静かに鑑賞させて欲しかった。ピンクのドレスを着てはしゃぎまくっていたSakura(川田希)も違和感がありました。

製作国:Japan, Israel, Italy
初公開年:2009年
監督:小川和也
キャスト:Akram Tillawi, Lana Zreik, Adib Jahshan, 川田希, 小市慢太郎, Akram Khoury, Salwa Nakkara, Bruce MacVittie ...


by amore_spacey | 2012-02-01 00:15 | - Japanese film | Comments(0)
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