砂の器 (1974年版)

私のお気に入り度 ★★★★☆(90点)

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【あらすじ】 昭和35年6月24日未明、国鉄蒲田操車場構内で初老男性の他殺体が発見される。顔は潰され判別できないほどであったが、死因は殴殺ではなく扼殺と判明。被害者の年齢は50~60歳だが、その身許が分らず、捜査は難航をきわめた。警視庁の今西栄太郎警部補(丹波哲郎)と、西蒲田署の吉村正巡査(森田健作)らの必死の聞き込みによって、前夜、蒲田駅前のバーで被害者と酒を飲んでいた若い男が重要参考人として浮かび上った。そしてバーのホステスたちの証言で、被害者が東北弁らしき言葉を使っていたことと、『カメダは相変わらずですか』と犯人らしき男が言っていたことの2点が重大な証言となり、「カメダ」を軸に大規模な捜査が始まる。


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呼吸の合った丹波&森田コンビが、良かったなぁ。やたら食べるシーンが多かった気がするんだけど?定食とか駅弁とか、いちいち目がくぎづけ(^u^)


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和賀英良(加藤剛)=本浦秀夫の子ども時代を演じた春田和秀の、あの強い不信感に満ちた眼差しが忘れられない。ハンセン氏病に対するいわれなき差別が生んだ悲劇。ハンセン氏病の患者たちが、迫害され強制隔離された上に戸籍からも抹消された時代である。そのハンセン氏病に父親が罹患。決して知られてはならない過去を背負ってしまったことが主人公を追いつめ、「宿命」という諦念となる展開はあまりにも哀しすぎる。

荒海の日本海の浜辺を、日本の四季が織り成す美しい風景の中を、過酷な運命を背負って放浪する親子の切ない旅。ピアノ協奏曲「宿命」全曲が、そのままクライマックスとなる終盤は圧巻である。

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和賀英良の愛人・高木理恵子を演じた、当時21歳の島田陽子。声も容貌も可愛いなぁ。って、まるでオヤジ目線だな(汗) 確か清純派女優で売り出した彼女なんだけど、今はアダルト路線まっしぐらなんですって?!

製作国:Japan
初公開年:1974年
監督:野村芳太郎
脚本:橋本忍, 山田洋次
原作:松本清張
音楽:芥川也寸志
キャスト:丹波哲郎, 森田健作, 加藤剛, 春田和秀, 加藤嘉, 島田陽子, 佐分利信, 山口果林, 緒形拳, 笠智衆, 渥美清 ...


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by amore_spacey | 2012-02-18 02:39 | - Japanese film | Comments(4)
Commented by turezure-italia at 2012-02-18 23:56
こんにちは。お久しぶりです。ようやく引っ越しがひと段落つき、またブログを再開しようかと思っています。

これ、私も見ましたよ~。最後の和賀の父親役の加藤嘉の絶叫も悲しいですよね。

映画に没入しながらも、最後の「宿命」をピアノを弾いている手が、プクプクした女の人の手だった(ような記憶が)り、ピアノを弾きつつ指揮する加藤剛の手つきがなんとなく板についてないなあ、と重箱の隅をつつくようなことばかり目に付いたのを覚えています。

加藤剛は、大岡越前の印象が強いので、ニヒルな和賀の役をやっているのは何だか意外な気がしましたよ。
Commented by amore_spacey at 2012-02-20 03:23
☆ 徒然さんへ。
まずはお引越しお疲れ様でした。「わしの息子じゃない!」と丹波哲郎に向かって泣き叫ぶ加藤嘉の姿は、忘れられませんね。そうなんですよぉ、鍵盤がアップになったシーンに餅のようなぷくぷくした手が映ったときには、仰け反りましたー。いくら代役とはいえ、あの手はないでしょーーー。『のだめ』の玉木くんも、指揮がどうにも板についてなくて、かなりもやもやしました。苦笑 キャストの中には故人になった方々もいらっしゃいますが、これは日本映画史上に残る素晴らしい作品ではないかなと思っています。
Commented at 2012-02-20 06:25
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by amore_spacey at 2012-02-23 02:28
☆ 鍵コメさまへ。(2012-02-20 06:25)
いい作品だっただけに、あの手もびしっと決めて欲しかったですよね。ホント、「ヌーボーグループ」って…(⌒▽⌒)アハハ! 音楽担当は、芥川也寸志氏ですし。これだけのスタッフを集めることができたのも凄いですね。
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