L'ora di religione (母の微笑み)

私のお気に入り度 ★★★☆☆(72点)

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【あらすじ】 無神論者でイラストレーターとして成功したErnesto(Sergio Castellitto)は、ある日Piumini枢機卿の訪問を受け、兄Egidio(Donato Placido)に殺害された母を聖女にするための手続きが行われていることを知って驚く。一家はErnestoを蚊帳の外において、母の死をカトリックへの殉教として認めるようヴァチカンに働きかけていた。過激派からカトリックに転向した兄Ettore(Gigio Alberti)、母のおかげで病から奇跡的に回復したと主張するFilippo(Gianni Schicchi)、宗教は利用するもの・人生の保証のために母の聖女化は必要と説く叔母Maria(Maria Luisa Bellocchio)、聖母を祖母に持つことは息子の将来に有利と考える妻Irene(Jacqueline Lustig)、そして精神病院で未だに涜神の言葉を吐き続けるEgidio。Ernestoは一家の闇の部分を直視せざるを得ない状況に巻き込まれていく。その中で彼が発見したものは、周囲に意外な波紋をもたらす、彼の顔から決して取り去ることのできない母譲りの微笑みであった。本作品でSergio Castellittoは2002年カンヌ国際映画祭審査員賞、ヨーロッパ映画賞主演男優賞など多数の賞を受賞。


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宗教がお題目になった作品は、どーも苦手。それは宗教に対する私の立ち位置が曖昧だから。まずピンと来なかったのが、母親の聖女化。たぶん監督は曖昧模糊とした宗教を、母親の聖女化という具体的な儀式に置き換えたのだろう。けれど私の日常生活とはかけ離れた次元の話で、この違和感は始終つきまとった。主人公のErnestoや登場する身内や友人たちのように、イタリア人の信仰の度合いや宗教との関わり方は人それぞれで、それについてとやかく言うつもりはない。それどころか、清廉潔白な聖人のように見えても、人は多かれ少なかれ俗物的なところがあるんだ、という妙な安心感を抱いた。

息子の宗教学の先生との面談で、いきなり彼女に惚れ込んでしまったErnestoは不可解だったな。それにしても母親から受け継いだ彼の微笑が、他人をどうしてあそこまで苛立たせたんだろう?それをタイトルにした監督の意図も謎だ。釈然としない思いを引きずりながら、全体に流れるエキゾチックなメロディーにひたすら酔いしれた♪

製作国:Italy
初公開年:2002年
監督:Marco Bellocchio
キャスト:Sergio Castellitto, Jacqueline Lustig, Chiara Conti, Gigio Alberti, Gianfelice Imparato ...


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by amore_spacey | 2012-03-02 00:55 | - Italian film | Comments(2)
Commented by turezure-italia at 2012-03-02 09:18
こんばんは。

家族に宗教も絡んでくるところが、イタリアらしいなあと思いました。しかし大変な話ですね、兄は母を殺害して精神病院にいるとか、母はカトリックに殉教したことにする、とか。特に後者は日本人にはよくわからないかも…なんて思いました。それにしても、周囲を苛立たせる母譲りの微笑、Sergio Castellittoは一体どんな微笑だったのか、興味があります。

Stefanoの舞台の感想をアップしましたよ。存分にStefanoチェックしてきました!
Commented by amore_spacey at 2012-03-05 04:27
☆ 徒然さんへ。
娘がカテキズモに通った教会の司教が、これまたがちがちのカトリックで、押し付けがましいにもほどがある方だったので、私の中でさらに宗教との距離が出来てしまいました。Sergio Castellittoの微笑もぴんと来ませんでしたが、それに過剰反応する人々には、はぁ???な感じで、最後まで???マークの作品でした。これからStefanoの舞台のレビュー拝見に伺いますね~♪
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