Scialla! (ブルーノのしあわせガイド)

ネタばれあり?

私のお気に入り度 ★★★★☆(80点)

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【あらすじ】 かつては高校の教師だったがやる気をなくした中年のBruno(Fabrizio Bentivoglio)は、著名人の自伝のゴーストライターや家庭教師の仕事で、適当に暮らしていた。ある日教え子Luca(Filippo Scicchitano)の母親Marina(Arianna Scommegna)が現れ、Lucaは彼の息子だという驚愕の事実を明かし、その上しばらく預かってくれと言うのだった。Sciallaとはstai sereno/a(落ちついて!)のローマ独特の言い回し。


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うわぁ、メッチャいい加減でだらしないのに、Fabrizio Bentivoglioってどーしてこんなに魅力的なの?人生投げてるし、髪や服にはぜーんぜん構わないし、無責任だし、一人暮らしの気楽さからどんどん堕落の一途を辿っているオトコなのに、だからかな?余計に母性愛をくすぐられる。いい子ねって頭を撫で撫でしたくなっちゃう^^

実の息子の成績があまりにもひどいと知って、こりゃ落第しないように何とかせねば!とスパルタ個人授業をするシーン。自分の子と分かり一生懸命になり過ぎちゃう、その親心が傍目には滑稽なんだけど、じわっと嬉しい。ラテン語を勉強するシーンをちら見した娘が、「ホ~ント、何の役に立つんだか…」って、しみじみ。そんな彼女も、無駄なラテン語に苦しめられている。


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驚きの展開は、Lucaが先輩のヤバい仕事を手伝っている時、魔がさして札束と白いお粉をかすめた辺りから。お仕置きにBruno&Luca親子はボコボコに殴られ、下手すれば命さえ危なかった。そこに登場するのが、親分のVinicio Marchioni(↑写真右)。どこから見てもまっとうな人生を歩んでいない彼が、いきなりManzoniの詩篇を暗唱し始めるんだから、その場に居合わせたみんなは目が点。「親分、すげぇ」ってわけです。こんな形で恩師と教え子が再会。恩師のことを今でも覚えている、しかも尊敬の念を失わない仁義あるヤッちゃん(^^) 「オヤジ、なかなかやるじゃん!」Lucaもパパのことを見直したね。

Scialla!日本のようにイタリアの若者言葉も省略形が多くて、Vai tra!(Vai tranquillo/a=大丈夫!)な~んて、娘たちもよく言ってる。彼らの携帯メッセは、省略形の多用で暗号文ですね(>_<)

製作国:Italy
公開年:2011年
監督:Francesco Bruni
キャスト:Fabrizio Bentivoglio, Filippo Scicchitano, Barbora Bobulova, Stefano Brunori, Franco Campiti, Giacomo Ceccarelli, Vinicio Marchioni ...


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by amore_spacey | 2012-06-02 00:57 | - Italian film | Comments(8)
Commented by kaioko at 2012-06-02 09:14
emiliaさん、こんにちは。ご無沙汰しています。
モデナの地震、びっくりしました。あんな穏やかな街を地震が襲うなんて。イタリアは地震国・・・というか、火山も洪水もあるし、災害国ですね。日本も大きな震災があったことだし、備えを十分にしておかなければ・・・という思いを新たにしました。ご家族もご無事だったようで安心しました。
Commented by kaioko at 2012-06-02 09:14
「シャッラ!」は今年のイタリア映画祭で上映されました。モレッティの「Habemus Papam」とこの「シャッラ!」は前売り券が完売するほどの人気で、観客のウケっも私が観た中では一番良かった気がします。暗くて重い作品が多いなか、この父と息子のハートフルなドラマは受入れられやすかったようでした。監督も舞台挨拶に来ていて、拍手喝采を浴びてました。娘さんも一緒に来ていて、父と娘で「シャッラ2」を作るかも、なんて話されてもいましたよ^^モレッティのは日本公開が決定していますが、「シャッラ」も日本でウケそうです。Fabrizio Bentivoglioは渋いですね~。堕落の匂いがする男の役がすごく合う。Luca役の男の子もほぼ新人のようですが、すごく頑張ってましたね。しかし、ラテン語って難しそうだけど、やっぱりムダ?なんですね・・・日本の古典のようなものなのかな??
Commented by petapeta_adeliae at 2012-06-02 15:55
十二分にストーリー展開が想像できそうですが、それはそれで安心して
見られていいかも。母性本能がくすぐられるという経験がありませんが、
中にはワタシしか彼を理解してあげられないという母親になれる人も
いますよね。堕落していく自分には何も無いと思っていたのに、分身の
存在を知って全力投球したくなる主人公の気持ちは分かります。^^
面白そう!
Commented by s_fiorenzo at 2012-06-03 13:23
イタリア映画祭で観ました!
ストーリーも配役もいろいろ見た中で一番よかったかな~。
Filippoくんのこれからが楽しみです。
Commented by amore_spacey at 2012-06-04 04:41
☆ Kaiokoさんへ。
お久しぶりです。お気遣いありがとうございます。そうなんです、エミリア・ロマーニャ州は地震の危険度が低い地域だったので、みんな安心しきっていました。だから住民の精神的ショックは計り知れません。今回は本当に怖い思いをしたので(このまま瓦礫の下敷きになる!って思いました…)、防災対策や緊急時のことなど、もっと具体的に見直そうと思っています。

って、コメント書いてたら、また結構大きな余震が…(T^T) しつこい余震にイライラする一方で、もちろん怖い気持ちもあって、頭の中爆発しそうです。。。
Commented by amore_spacey at 2012-06-04 04:43
☆ Kaiokoさんへ。
Lucaを演じたFilippo Scicchitanoくんって、役者経験がないのですね。却ってそれがよかったのかも。父親を演じたFabrizio Bentivoglioとは、ぴったり呼吸があって、まるで本当の親子みたいだったから^^ ふだんの生活の中でもFilippoくんタイプのような子を見かけるので、この作品は映画を観ているというより、お隣さんの日常生活を垣間見ているようでした。家族をテーマにしたイタリア映画は、まぁ、大概そんな感じですよね。そこが好きでもあるんですが。

ラテン語は全ての言語のおおもと、と言われています(確かに専門用語の大部分はラテン語から派生しているようです…)が、日常生活には出てきません。数学の微分・積分のようなものです。「何の役に立つんだァ?」って毒吐きながら、欠点を取らない程度に娘も勉強してますね。苦笑
Commented by amore_spacey at 2012-06-04 04:44
☆ ソーニャさんへ。
イタリア映画は家族をテーマにすると、時々どうしようもなく重くて、自分の精神状態が下げ下げの時には、「あ~あ、観なきゃよかった」なんて大後悔することもありますが、この作品はお勧めです。こんな家庭環境の子はいるだろうし、こんな親子もどこかにいそう。他人の目から見れば、ちょっと大変な状況かもしれないけれど、当の本人たちは楽観的で毎日けっこう楽しく暮らしている。そんなほのぼのとした雰囲気が、よかったですよ。
Commented by amore_spacey at 2012-06-04 04:45
☆ ACCOさんへ。
Filippoくん、爽やか青年でしたね。今までのイタリア人若手役者にはない、素朴で誠実なキャラがよかった。このまままっすぐ成長していって欲しいですね^^
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