Moonrise Kingdom (ムーンライズ・キングダム)

私のお気に入り度 ★★★☆☆(78点)

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【あらすじ】 1965年夏、ニュー・イングランドのとある小さな島。ボーイスカウトに所属する12歳の少年Sam(Jared Gilman) は、ある日キャンプを脱走していなくなった。同じ頃Bishop家の長女Suzy(Kara Hayward) も家出。二人は一年前に町の発表会で出会って以来、文通を始め、2人で出奔する機会を図っていたのだ。スカウトのキャプテンWard(Edward Norton)、島のシェリフSharp(Bruce Willis)、ソーシャル・ワーカー(Tilda Swinton)、Suzyの両親(Bill Murray&Frances McDormand)、そしてスカウトの面々がSamとSuzyを捜すうちに、平和な村は大騒動に巻き込まれていく。


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堤防の枯れた葦の林の中で、ともだちと秘密基地を作って、そこに大事な宝物(ピン止めやお菓子のおまけ…)を箱に入れて隠したり、セミやカブトムシやザリガニやタニシを捕ったり、泥棒に入られた友だちの家に行って、探偵団の真似事をしたりした子どもの頃の思い出が、徐々に蘇ってきた。懐かしいような笑っちゃうような思い出。あの時代を確かに通り抜けてきたのに、あの頃の自分の頭の中がどうなっていたのかなんて、すっかり忘れてしまっている。かと言って、ちゃんとした大人になったという訳でもなく、中途半端な自分。まるでWes Anderson監督の作品に出てくる大人みたい。苦笑


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行方不明の2人を取り巻く大人たちの、少しずつズレているところが、どことなく滑稽に映る。それは大人を演じる役者たちの、ワザと外した?絶妙なキャスティングにあるのかもしれない。クスッと笑える役者たちの意外なキャラクターに、親近感を抱いた。Bruce Willis=『ダイハード』というくらいアクションと正義の味方の代名詞のような彼が、覇気のない田舎のシェリフ。頭脳明晰でクールなイメージのEdward Nortonは、ボーイスカウトが世界を救う!と本気で信じる一途さが笑えるスカウトのキャプテン。上流階級の品行方正マダムに適役のTilda Swintonが、冷酷なソーシャルワーカー。それぞれの立場で彼らは行方不明になった2人を真剣に探すものの、どこか他人事で諦めや脱力した空気を漂わせている。でもSamが天涯孤独になるという緊急事態が発生するや否や、ちょいと頼りなさそうな大人たちが真の力を発揮するのだ。やっぱり大人なんだもん、こうでなくちゃ。

『ザ・ロイヤルテネンバウムズ』のGwyneth Paltrowがそうだった。不器用で未熟な大人なんだけど、放っておけない。あれを観て、「この人、意外にイイかも?」そう思った。役者の中に埋もれている、別の顔を引き出すのが、監督は上手い。時々出てくる緑のニット帽に赤いコートのおじいさんが、可愛かった^^ 音楽や小物やシーンごとの色使いも◎

製作国:USA
初公開年:2012年
監督:Wes Anderson
キャスト:Bruce Willis, Edward Norton, Bill Murray, Frances McDormand, Tilda Swinton, Harvey Keitel, Jared Gilman, Charlie Kilgore ...


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by amore_spacey | 2012-12-13 01:27 | - Other film | Comments(0)
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