臨場 劇場版

私のお気に入り度 ★★★★☆(80点)

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【あらすじ】 2010年、波多野進(柄本佑)という男が、4名の死者を出す通り魔事件を起こす。しかし波多野は心神喪失と判断され無罪。その2年後、弁護士の高村則夫(菅原大吉)、精神科医の加古川有三(デビット伊東)が殺された。警視庁刑事部鑑識課検死官の倉石義男(内野聖陽)は、この二つの事件は同一犯の犯行ではないかと推察する。実はこの二人は、2010年の通り魔事件で波多野の弁護と精神鑑定を担当していたのだ。捜査本部は通り魔事件の遺族の犯行を疑うが、倉石はその説に異を唱える。


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バスジャックされた暴走バスが、人々でにぎわう広場に突っ込む。暴走バスから血まみれの乗客たちのあとを追って、狂ったようにナイフを振り回す青年が飛び出てくる。逃げ惑う人々の叫び声や、吹き出る血しぶき。無差別通り魔事件が、今まさに目の前で起きている、この臨場感に身体が震えた。ショッキングなシーンには賛否両論あるらしいが、これなくしてこの作品は成立しないだろう。

そして被害者家族の前には、精神鑑定により心神喪失とされた犯人は無罪(更生施設送り)という、不可解な刑法39条が立ちはだかる。「物言わぬ死者の声を聞くのが、われわれの使命」と検視官の倉石が全身全霊をかけて奔走するも、法廷まで死者の声は届かない。それどころか更生させるという奇妙な刑法39条によって、加害者の人権だけが守られるようなおかしなことが起きる。死んでしまった者は、もうどうでもいいのか?


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色々と考えさせられる作品だったが、ちょっとお粗末なオチ(真犯人)に、えっ?そんな動機で?と、突っ込みどころも満載。火曜サスペンス的な大袈裟なBGMは邪魔だったなぁ。鬼気迫る内野聖陽の熱演は評価できるが、あのオレ様ぶりや一匹狼ぶりがあまりにも弾けすぎて、「殿(との)、ここは舞台じゃないんですよ」と余計なコトを言っちゃいそう。ところで車の後ろに3つ横に並んだリンゴの意味は何だったんだろう?TV版では説明されてるのかな?

製作国:Japan
公開年:2012年
監督:橋本一
キャスト:内野聖陽, 松下由樹, 渡辺大, 平山浩行, 益岡徹, 高嶋政伸, 段田安則, 若村麻由美, 市毛良枝, 柄本佑, 平田満, 長塚京三 ...


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by amore_spacey | 2013-02-07 02:13 | - Japanese film | Comments(4)
Commented by turezure-italia at 2013-02-09 06:26
うわー、内野さん随分渋くなった…!ワイルドさも出てなかなかのジャケ写真ですね。私は益岡徹を結構昔から応援しています。NHKの寿司ドラマ「イキのいい奴」のときから(かなり昔のドラマです)。東大出の哲学大好きインテリ寿司職人見習い役がとっても良かった♪

出演者のことばかり書いているのは、内容がかなりショッキングなようなので。。でも実際に事件が起きたらきっとこんなんだろうし。。刑法39条についても、色々と考えさせられますね。

Commented at 2013-02-09 06:37
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by amore_spacey at 2013-02-11 02:43
☆ turezureさんへ。
ずーっと前から、内野聖陽の良い評判を聞いていたにもかかわらず、彼の出演作とは縁がなかったようで、今日まで知りませんでした。熱血漢ですね☆ ねじり鉢巻した魚屋のあんちゃんなんて、はまり役です。益岡徹も渋くていいですよね。彼は脇役に徹して輝ける人…かな?この作品は、色々と考えさせられます。気持ちが安定していない時にみると、かなり引きずられそうです。
Commented by amore_spacey at 2013-02-11 02:56
☆ 鍵コメさまへ。(2013-02-09 06:37)
情報ありがとうございま~す!さっそくそちらにコメントに伺いますね。
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