La terra

私のお気に入り度 ★★★★☆(83点)

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【あらすじ】  ミラノの大学で哲学を教えるLuigi(Fabrizio Bentivoglio)は、久しぶりに故郷のサレントを訪れた。父親の母への暴力に耐えられなくなった彼は、青年時代に家を飛び出したまま、一度も実家に戻ったことがなかったのだ。あの頃の忌々しい思い出はすっかり過去のものと思っていた。しかし腹違いの兄Aldo(Massimo Venturiello)が所有する半ば荒地となった農地を売却させるため、不動産屋のMichele(Emilio Solfrizzi)とボランティア活動を続けるMario(Paolo Briguglia)の2人の弟とともに、頑固なAldoを説得しようとし始めたのが運のつきだった。そんなある日の夜、この街の黒幕Tonino(Sergio Rubini)が、何者かに銃殺された。


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珍しくスリラー調の家族物語で、犯人探しはもとより、すっかり過去を捨てたはずのLuigiが、土地売却を巡って兄弟とかかわるうちに、封印していた故郷や家族への苦い思いが徐々に氷解していく様子を観るのは、とても興味深かった。久しぶりに故郷に立ったLuigiは、まるで異星人のような感覚に襲われる。しかし作品の最後に彼は、その故郷と和解する。和解というより、自分の中にあったわだかまりが少しとけた、折り合いがついたと言ったほうが正しいかもしれない。ある人にとっては懐かしく、またある人にとっては記憶から消してしまいたい、また別のある人にとっては好きだけど嫌い&嫌いだけど好きな故郷。でも故郷は故郷なのだ。そして人の心は白黒はっきり割り切れない、一筋縄ではいかない。やっかいだけれど愛しいものだと改めて思う。


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どひゃひゃーっ、Toninoを演じるSergio Rubiniが、ほんっとに嫌なヤツ。街のゴミのような男。Sergioっていつもこんな役柄だから、実生活で誤解されそうだけど、インタビュー(音が出ます!)の彼はとても神経質で随分雰囲気が違う。自分の仕事が好きでたまらず、真面目で誠実な人という印象を受ける。そんな彼が気になる。じわーーっと好きになっていく。

製作国:Italy
初公開年:2006年
監督:Sergio Rubini
キャスト:Fabrizio Bentivoglio, Paolo Briguglia Massimo Venturiello, Emilio Solfrizzi, Sergio Rubini, Giovanna Di Rauso, Claudia Gerini, Alisa Bystrova ...


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by amore_spacey | 2013-02-25 00:29 | - Italian film | Comments(0)
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