La lingua del santo (聖アントニオと盗人たち)

私のお気に入り度 ★★★★☆(83点)

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【あらすじ】 パドヴァ。元高級文具セールスマンのWilly(Fabrizio Bentivoglio)は、失業しただけでなく妻のPatrizia(Isabella Ferrari)とも別居している。Antonio(Antonio Albanese)はしがないラグビー選手で、ベンチを温めていることがほとんど。そんな冴えない40代の2人の男が、ひょんなことから泥棒コンビを組むことになった。ある夜、「仕事中」の2人は運悪く警官に見つかり、聖アントニオ大聖堂に逃げ込んだ。そのどさくさに紛れて、Antonioが大聖堂にまつられている聖人の尊い舌を盗み出して来てしまったから、マスコミやジャーナリストは大騒ぎ。2人はこれをネタに、何億ものの身代金をゆすり取ろうと計画した。金は受け取りたいが、逮捕されるのは真っ平御免である。さあこの計画はうまくいくのか?


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コメディでありながら、笑い飛ばすだけに終わらない作品だった。Willyを演じるFabrizio Bentivoglioがナレーターも務める。この作品は彼の視線で展開していくのだ。彼の心の奥底で揺れ動く気持ちが、ある時はパドヴァの街中、ある時はヴェネト州の丘、またある時はヴェネツィア沖のラグーナを背景に描かれる。『ある海辺の詩人 ~ 小さなヴェニスで ~』の中にも登場したラグーナは、観光客が押し寄せている水の都ヴェネチアの喧騒から遠く離れたところで、静かに潮の満ち引きを繰り返す。ここにやって来ると、Willyはほっとする。自分自身を取り戻すことができる。ドタバタ事件に巻き込まれ、いつになく喜怒哀楽の感情を揺さぶられたが、ラグーナで素の自分に戻った。そこで自分の人生にとって大切なものを見つけるのだ。ヴェネトのアクセントで話すFabrizioがいいね。

製作国:Italy
初公開年:2000年
監督:Carlo Mazzacurati
キャスト:Antonio Albanese, Fabrizio Bentivoglio, Toni Bertorelli, Ivano Marescotti, Isabella Ferrari, Marco Paolini ...


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by amore_spacey | 2013-03-11 02:28 | - Italian film | Comments(0)
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