20 sigarette

ネタバレあり。

私のお気に入り度 ★★★★☆(83点)

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【あらすじ】 アナキストで反軍国主義者のAureliano Amadei(Vinicio Marchioni)は、28歳になるが不定期の仕事で糊口をしのいでいる。ある日彼はイタリア軍のイラクにおける平和活動の一環として撮影する、Stefano Rolla監督(Giorgio Colangeli)の映画のアシスタント・ディレクターとしてイラクに行く話が持ち上がった。友人や両親(Duccio Camerini & Orsetta De Rossi)や友だち以上恋人未満の関係のClaudia(Carolina Crescentini)たちはとても心配したが、彼はイラクに出発した。しかし現地に到着間もない2003年11月12日、イラク南部のNassiryaのイタリア軍警察本部で起きた自爆テロに巻き込まれる。本作品は作家・監督のAureliano Amadeiが書いたVenti sigarette a Nassiryaをもとに映画化。


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『20本のタバコ』のタイトルは、ヘビースモーカーのAurelianoがタバコ1箱すら吸い終わらないうちに、自爆テロに巻き込まれたことに由来する。昨日までテレビでしか観ることのなかった映像が、今まさに自分の目の前で起きている。爆発の瞬間、何が起きたか分からない。気がついたら自分は血まみれになっている。顔がヒリヒリ痛み、片方の足がぐちゃぐちゃで、起き上がることができない。現地の米軍病院に収容されるトラックの中で、隣にいた少年が息を引き取る。何が何だか分からないうちにローマの陸軍病院に収容され、足の手術。完全回復を待たずして、病室に多数のジャーナリストが取材に押しかける。そこで彼は19人のイタリア人が死亡した中で、民間人の唯一の生存者だったことを知る。冷静に描きつつも、笑いとアイロニーのセンスを忘れない。そぎ落とすところは徹底的に落として、劇的なドラマをきっちり1時間半におさめた見ごたえのある作品だった。

製作国:Italy
初公開年:2010年
監督:Aureliano Amadei
キャスト:Vinicio Marchioni, Carolina Crescentini, Giorgio Colangeli, Orsetta De Rossi, Duccio Camerini, Alberto Basaluzzo, Antonio Gerardi, Edoardo Pesce Scalondro ...


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by amore_spacey | 2013-04-05 00:07 | - Italian film | Comments(2)
Commented by petapeta_adeliae at 2013-04-05 22:55
身体の一部を失うことと自分が唯一の生存者となると
良かったのか、死んでしまった方が良かったのかと
心の葛藤もこの何年で実際に起っている問題で
もし自分が。。。と思うと一日を大切に生きようとおもいますよね。

"ジョニーは戦場に行った"をご存知ですか?
もっと悲惨で、中学生だったので感情移入していましたよ。

レポアップしました。
Commented by amore_spacey at 2013-04-07 01:04
☆ ソーニャさんへ。
『ジョニーは戦場へ行った』は映画と舞台を観ました。モールス信号・・・ですよね。本作品の主人公も、本来なら生きて国に帰るべき兵士たちが自爆テロの犠牲になり、戦争とは直接関係のない映画関係者の自分が生き残ったことへの罪の意識に苛まされます。もう1つの問題は、彼が実際に体験したことと、イタリア軍が発表した内容に食い違いがあったこと。彼がジャーナリストに話した内容は、軍にとって不都合なこと?だったらしく、暫くの間物議を醸しました。
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