11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち

私のお気に入り度 ★★★☆☆(70点)

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【あらすじ】 数々の名作を著し三島由紀夫(井浦新)はノーベル賞候補と目される文豪になっていた。その一方で、学生運動全盛期の1968年(昭和43年)、三島は民族派の学生らとともに民兵組織「楯の会」を結成。有事の際には自衛隊とともに治安出動し、自衛隊国軍化に命を賭す覚悟であった。しかし暴動が起きても警視庁機動隊がこれを治め、自衛隊の出る幕はなく、三島と楯の会の面々は歯噛みする。三島の見つめてきた2.26事件、浅沼稲次郎社会党委員長刺殺事件、安田講堂事件をはじめとする学生運動、戦後の日本とは。そして、1970年(昭和45年)11月25日、三島は楯の会の4人と共に、陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地へと向かう。三島を演じるのは、本作のため芸名をARATAから本名に戻した井浦新。


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1960~70年に起きた主な事件。1960~75年ベトナム戦争、1959~60年安保闘争、1968年10月東大紛争、1968年10月21日国際反戦デーに新宿で起きた三派全学連や東大全共闘を中心とした左翼暴動事件、1969年1月全学共闘会議(全共闘)および新左翼の学生が、暴力的手段を伴って東京大学本郷キャンパス安田講堂を違法に占拠していた安田講堂事件、1969年10月21日の左翼暴動事件、1969年11月佐藤首相訪米阻止闘争、1970年安保闘争、1970年3月赤軍派によるよど号ハイジャック事件、1970年3~9月大阪万博、1970年11月25日三島由紀夫割腹自殺事件、1972年2月連合赤軍による浅間山荘事件。

ベトナム戦争反対や安保改訂反対の安保闘争など、当時の世相を知らないまま観ると、「この若者たちは、何でこんなに力んでいるのだ?」「どこかズレてやしないか?」などと思うかもしれない。市ヶ谷駐屯地で三島が割腹自殺を遂げた事件をリアルで知っているが、彼や彼の作品には特別関心を持ったことがないので、あの事件の背景や詳細を本作品で初めて知った次第である。

これを観たのは、井浦くんが三島を演じると聞いたから。大河ドラマ『平清盛』で薄幸な崇徳上皇を演じた彼に、ガツンとやられた。晩年の崇徳上皇は「日本国の大魔王とならん」と称し異形の姿となって、自分をあんな境遇に貶めた者たちを呪い続けるが力尽き、穏やかな心に還りながら何一つ自由にならなかった生涯を終える。あの時の井浦くんには、上皇の魂が乗り移ったような、鬼気迫るものがあった。怖かったじょ~。モデル出身のひ弱な男の子という認識しかなかったから、もうビックリ。彼が演じた三島もそれなりによかったが、大人しい顔立ちに華奢な身体つきが…なぁ。野性味に欠けていたのも残念。顔立ちが三島なみに濃く、鍛えぬいたナイスバディな阿部ちゃんだったら、も少し違ったかも。でも背が高すぎてダメなのか?

製作国:Japan
初公開年:2012年      
監督:若松孝二
キャスト:井浦新, 満島真之介, 岩間天嗣, 小倉一郎, 篠原勝之, 寺島しのぶ ...


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by amore_spacey | 2013-05-02 01:27 | - Japanese film | Comments(0)
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