Magnifica Presenza (素晴らしき存在)

私のお気に入り度 ★★★★☆(78点)

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【あらすじ】 役者を夢見て田舎からローマにやって来たゲイの青年Pietro(Elio Germano)は、世話好きな従妹Maria(Paola Minaccioni)の反対を押し切り、少々古くて修繕は必要だが手ごろな家賃の広いアパートで、独り暮らしをすることを決める。夜はパン屋で働きながら、昼間はオーディションに臨むものの失敗、思いを寄せていた人にもフラれる始末。そんな折、アパートにどうも「何か」がいるような気がしていたPietroは、8人の幽霊と遭遇する。彼らは1943年に消息を絶った、ある劇団のメンバーたちだった。


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現実と虚構を行ったり来たりする物語で、適度な浮遊感が心地よい。ねじれた3次元に紛れ込んだような、不思議な感覚に包まれる。Ferzan Ozpetekワールドへようこそ。役者志望と言いながら演技が特別上手いわけではなく、不器用で自己アピールが苦手、頼れる友人はほとんどなく、恋人もいない。こんなPietroはElio Germanoにとって、まさにハマリ役。孤独だけど、寂しくてしょうがない訳ではない。そんな彼だけに見える8人の幽霊たちに、最初は驚き困惑するものの、彼らと過ごす疑似家族のようなひとときは、Pietroに安らぎを与えてくれる。


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なぜこの8人が1943年に死に至ったあと、いまだに幽霊としてここにいるのか?この謎を解き明かすにつれ、衝撃的な事実に突き当たる。とても残酷な現実。しかしそれをしっかり受け止めたことで、彼らの魂はやっと解放される。生きているうちに解決しておかないと、いつまでも魂はこの世に留まって、成仏してくれないんだな。「大切なものは目に見えない」「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ」という星の王子様の言葉を思い出した。

製作国:Italy
初公開年:2012年
監督:Ferzan Ozpetek
キャスト:Elio Germano, Margherita Buy, Vittoria Puccini, Beppe Fiorello, Cem Yilmaz, Andrea Bosca, Claudia Potenza, Paola Minaccioni ...


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by amore_spacey | 2013-06-13 01:03 | - Other film | Comments(0)
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