運命の人 全10話

私のお気に入り度 ★★★★☆(85点)

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【あらすじ】 沖縄返還交渉を取材する毎朝新聞の記者・弓成(本木雅弘)が、運命に翻弄される姿を描く。沖縄返還を1年後に控えた1971年、弓成は政府の欺瞞を暴こうと取材に奔走していた。そんな中、外務省事務官の昭子(真木よう子)に出会う。ある日弓成は、手助けをしたいという昭子から、1つの重要な書類を受け取る。 その後2人は国家公務員違反の疑いで逮捕・有罪となり、弓成は2年間休職した後、毎朝新聞社を退社した。


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全編を通してほぼ忠実に原作を再現しているとか、小説的に構築したフィクションであるとか、その人を想起させるような名前がつけられて名誉毀損だとか、物議を醸した作品らしいが、それこそ原作者や監督の意図したところだろう。とりあえず話題になる、そこがポイントなのだ。この作品のベースとなった事件が起きた頃、私は小学生だった。沖縄返還協定や佐藤内閣や安保条約という言葉は覚えているが、その内容については全く知らないまま大人になった。この作品を観て、日米の密約、不都合な事実は公開しない、ノーベル平和賞という地に落ちたいい加減な賞、沖縄住民の実態・・・について、もっと詳しく知りたいと思った。

あのとき佐藤首相は、密約までして沖縄返還という歴史的功労を急がず、アメリカに足元を見られていろいろな条件をのむ前に、基地の将来像、住民の生活、島の経済発展、アジアのなかでの沖縄基地の安保上の位置付け等を、後々に問題を残さぬよう、周到に交渉するべきであった。それによって何年か返還が遅れても、今日のような日米両政府間や、日本政府と沖縄住民との間でトラブルの起きないような返還条件があったのではないか?


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第9話までは、どんな展開になるのか先が知りたくて一気に観たが、最終回にはがっかり。何だかんだ言ってもみんなそれなりにいい人なんです、で終わらせた感が強く残念。大勢の人物が登場する中、一番惹かれたのは真木よう子扮する昭子。ですわ口調や、内面からにじみ出るようなエロさが、ツボにはまった。カピバラさんのような松たか子は、生気や覇気が感じられず、ただ大人しいだけの妻で拍子抜け。大学教授を演じたリリー・フランキーが、いつもより真面目でまともだったのにはビックリ。いつになくトーンを抑えたオレオレ@柳葉敏郎の演技も◎。それにしても沖縄の海は、なんて綺麗なんだろう。画面の向こう側に吸い込まれそうになった。

ところで、『官僚たちの夏』やこの作品のようなドラマが、加齢とともに益々好きになっている。これっておじさん化現象?

製作国:Japan(TBS)
放映日:2012年1月15日~3月18日      
演出:土井裕泰
原作:山崎豊子
キャスト:本木雅弘, 松たか子, 真木よう子, 大森南朋, 北大路欣也, 松重豊, 杉本哲太, 石橋凌, でんでん, 石丸謙二郎, 大和田伸也, 笹野高史, 柄本明, 伊武雅刀, 柳葉敏郎, 鶴見辰吾, 橋爪功, 長谷川博己, 泉谷しげる, 三浦貴大, 平泉成, 津嘉山正種, リリー・フランキー ...


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by amore_spacey | 2013-06-19 00:31 | - Japanese film | Comments(0)
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