Arthur Newman (アーサー・ニューマン)

私のお気に入り度 ★★★☆☆(74点)

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【あらすじ】 経済的には安定しているものの、私生活は惨敗状態のWallace Avery(Colin Firth)。妻とは離婚、たった一人の息子Kevin(Lucas Hedges)との親子関係はほぼ破綻し、挙句の果てにはガールフレンド(Anne Heche)との生活も時間が経つにつれ色褪せてマンネリムードになってきた。そしてある日彼は、いまの自分を捨て全く新しい自分に生まれ変わろうと決意する。水死を偽装し他人の身分証明を入手して、Arthur Newmanというゴルファーに成りすました彼は、ひょんなことから盗癖のある少々イカレた女Mike(Emily Blunt)と親密になる。


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人生に疲れ気味の中年男Wallaceを演じるColin Firthに、「こんな年齢の役が演じられるようになったんだぁ」と感慨深かった。いい歳の重ね方をしている。堅物で生真面目な優等生、恋愛に関しては不器用な青年Mark Darcyのイメージが定着しすぎて、そこからの脱皮やその後の役作りに苦労したらしい。しかし作家や中世の画家や国王やゲイなど、幅広い役柄を通して新境地を開き、肩肘張らないで素の自分が出せる、素晴らしい役者になったと思う。若い頃の尖った印象が薄れたかわりに、少々くたびれた表情やシワや翳のあるまなざしがよく似合う。等身大の姿を、飾ったり繕ったりしないで、そのまま見せてくれるのがファンには嬉しい。


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不思議なめぐりあわせで、Wallaceと旅を共にすることになったMike。彼女も過去を断ち切って生きている。そんなMikeだから、Wallaceに同類のニオイをすぐに嗅ぎ取る。傍目には全く不釣合いな2人、Wallaceが以前の生活を続けていれば、出会わなかったはずの2人。あれは運命が引き合わせたに違いない。人生の中にはそういう出会いが必ずある。彼らの珍道中に起きる小さな事件の積み重ねによって、自分の本心に向き合おうとしていく2人のゆるやかな心情の変化を、うまく描写していた。が、妻や愛人の役割が、少々曖昧だったかな。

製作国:U.S.A.
初公開年:2012年
監督:Dante Ariola
キャスト:Emily Blunt, Colin Firth, Anne Heche, Kristin Lehman, Sterling Beaumon, Nicole LaLiberte, David Andrews, Lucas Hedges ...


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by amore_spacey | 2013-10-07 01:35 | - Other film | Comments(0)
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