La Notte (夜)

私のお気に入り度 ★★★☆☆(70点)

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【あらすじ】 1960年代のミラノ。ある日の午後、売れっ子作家Giovanni(Marcello Mastroianni)と妻Lidia(Jeanne Moreau)は、回復する見込みのない病を患う友人のTommaso(Bernhard Wicki )を見舞う。TommasoはLidiaのことを愛していたが、彼女はすでにGiovanniと結婚していた。彼女は作家夫人として何不自由のない毎日を送っているが、その生活に得体の知れぬ不安を抱いている。1960年代のミラノを舞台に、男と女の空虚な試みが描かれる。1961年のベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞。


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これを思春期真っ只中に観たら、もう少し評価は高かっただろうし、少なくとも途中でうたた寝しなかったはず。愛の不条理・倦怠や退廃や堕落・ドラッグ・形而上学・美など、少し背伸びしてそういうものに憧れる時期だから、不毛の愛についてグチグチ語るフランス映画のような本作品はぴったり。そういうことを考えてる自分ってステキ、みたいな(ё_ё;) 「人生の意味って?」「永遠の愛?」「幸せとは?」なんて突き詰めて考えている時は、ちょっと不健康であまりよろしくない状況にあることが多いのではないかしらーん?


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愛って育んでいくもので、眉間にシワを寄せて考えたり、あーだこーだ議論を戦わせるものではない・・・でしょ?哲学的&観念的な概念として、とことん論議するべ!なら話は別だけどさ。たとえばレジのおばさんがおつりを多目にくれてラッキー!だったり、お年玉つき年賀はがきが3等賞くらいに当たったり、好きな人が手料理をおいしそうに食べてくれたり、ソファーでうたた寝している私に、彼がそっと毛布をかけてくれたりしたとき、嬉しくなっちゃう、そんなゆるい状況がけっこう幸せで、じわっと愛を感じるときなのかも。


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Marcello Mastroianniはあまり好きではないけれど、Monica Vittiが出ているから観てみた。彼女(1931年生まれ)とJeanne Moreau(1928年生まれ)は大して年が違わないのに、Jeanne Moreauがめちゃくちゃ老けて見えるのは、髪形のせい?無表情だからか?夫婦関係が崩壊し終焉を感じながら、それでも何とか夫の愛を取り戻そうとする妻。その妻が夫に組み伏されながら、ラストシーンで叫ぶ。「もうダメなの!あなたとは別れることに決めたの!すべてはもう手遅れなの」 なのに、彼女の表情は生き生きと輝いている。夫婦って、他人からみたら謎だらけね。

製作国:France, Italy
初公開年:1961年
監督:Michelangelo Antonioni
キャスト:Marcello Mastroianni, Jeanne Moreau, Monica Vitti, Bernhard Wicki, Rosy Mazzacurati, Maria Pia Luzi, Guido A. Marsan, Vittorio Bertolini ...


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by amore_spacey | 2014-04-12 00:07 | - Italian film | Comments(0)
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