La mafia uccide solo d'estate (マフィアは夏にしか殺らない)

私のお気に入り度 ★★★★☆(80点)

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【あらすじ】 1970年代のパレルモ(シチリア)。マンマがArturo(Alex Bisconti)を身ごもったのは、Viale Lazioの惨劇が起きた日だった。そんな腐れ縁のせいか、Arturoの人生の節目にはいつもマフィアによる殺人が起こっていた。マフィアに関する彼のアンテナは、成長とともに研ぎ澄まされていく。小学生になったArturoは、転校生のFlora(Ginevra Antona)に一目惚れする。何とか思いを伝えようと奮闘するが、空回りするばかり。念願かなって新聞記者になったArturo(Pif)は、ある日偶然Floraに再会する。


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「これは僕の伝記映画ではない」とPierfrancesco Diliberto(=Pif)監督は断りつつも、パレルモに生まれ育った彼の脳裏に焼きついた、子どもの頃に見た幾つもの風景が、作品に織り込まれている。戦時中にも笑いがあったように、隣に暮らすマフィアが気がかりではあるけれど、Arturoにも1970年代に育った子どもたちが体験するような日常的な出来事があり、笑ったり地団太踏んだりの毎日を送っている。他の地域の子どもたちと違うのは、マフィアが自分の生活圏内にいること。Arturoのように聡明な子なら小さい頃から、「マフィアって何?」の自問自答を繰り返し、マフィアに対する自分の立場をはっきりさせていくに違いない。大多数の大人たちが見て見ぬフリするマフィアの存在を、Arturoは敢えて掘り起こし、問題提起する。この作品は子どもの目線でマフィアの問題を描いたところが斬新で、ぐっと身近なものとしてとらえることができた。


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マフィアの闘争事件&拳銃事件は、日常的に報道されている。この国に暮らし始めたばかりの頃は、「えー、ホントにマフィアっているんだぁ」なんて能天気なことを思っていたが、それは私の暮らしの圏外で起きた、自分とは無関係な事件だからだった。何年か前に近くのピッツェリアが爆破されてメチャメチャになったときには、さすがに震え上がった。マフィアが絡んでいたそのピッツェリアは、ショバ代を払わなかったため、焼き討ちの刑に遭ったらしい。このピッツェリアには1度も行ったことはないが、その界隈をよく通るので、自分の生活圏が脅かされたかのような恐怖を抱いた。


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ずーっと昔、MTVの某番組でPifをよく見た。バカなことばかりやるチャラけたテキトー人間と思っていたら、ついこの間は助監督として、今回は監督としてデビューを果たした気骨のあるサプライズ男だ。彼のパパも監督なんですね。

製作国:Italy
初公開年:2013年
監督:Pierfrancesco Diliberto(本名)
キャスト:Cristiana Capotondi, Pif(芸名), Antonino Bruschetta, Barbara Tabita, Rosario Lisma, Leonardo Amato ...


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by amore_spacey | 2014-04-30 00:25 | - Italian film | Comments(0)
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