さよなら渓谷

私のお気に入り度 ★★★★☆(80点)

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【あらすじ】 都会の喧騒から離れた緑が覆う渓谷で、幼児が殺害され実母が犯人として逮捕されるショッキングな事件が起きた。母親の逮捕により事件は解決したかに見えたが、一件の通報により、この渓谷に住む尾崎俊介(大西信満)がこの母親と不倫関係にあったことがわかり、俊介に共犯の疑いがかけられる。通報したのは俊介の妻・かなこ(真木よう子)であった。取材に当たっていた週刊誌記者の渡辺(大森南朋)は、かなこが俊介を告発したこと、二人が必要最低限の物しか持たず、まるで何かから隠れているかのような生活をしていることにひっかかりを感じる。調べていくうちに、渡辺は二人を結びつけている15年前のある事件に行きついた。モスクワ国際映画祭で審査員特別賞を受賞。


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真木よう子のエロさがたまらん、とオヤジ目線で画面に食いついていた(^◇^) 愛とも憎しみともつかない難しい感情を上手く表現していたのは、さすがよう子ちゃんだな。重苦しいストーリーが展開するその背景には、緑豊かな渓谷の風景が広がる。人間の暮らしに関係なく、そこに存在する自然は淡々と姿を変え、季節が移り変わっていく。どこにでもあるありふれた、けれどすぐに忘れられてしまう性犯罪。当事者の人生が根こそぎ変わってしまう事件。取り返しのつかない重大さを、これでもかと執拗に描く。


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事件の当事者同士が一緒になるなら、知られたくない過去がいつ暴かれるか?という怯えは、少なくとも軽減されると考えたのか。それとも尾崎は取れるはずの無い責任を、なんとか果たそうと思ったのか。かなこは彼と一緒に居る事が復讐だと思ったのか。いずれにしても、尋常な状況ではない。過去を引きずりつつ、ひたすら「生きる」しかない運命であることは確かだ。夫婦や男女の仲って、他人には計り知れないことが多い。もう謎だらけ。真木よう子がつぶやくように口ずさんでいる、エンドロールの歌が印象的だった。

製作国:Japan
放映日:2013年
監督:大森立嗣
原作:吉田修一
キャスト:真木よう子, 大西信満, 鈴木杏, 井浦新, 新井浩文, 鶴田真由, 大森南朋 ...


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by amore_spacey | 2014-05-07 01:25 | - Japanese film | Comments(0)
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