日本の黒い夏 -冤罪-

私のお気に入り度 ★★★☆☆(78点)

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【あらすじ】1995年6月上旬、長野県松本市に住む高校生の島尾エミ(遠野凪子)と山本ヒロ(斎藤亮太)は、松本サリン事件報道の検証ドキュメンタリーを制作していた。NHK長野放送局をはじめとするテレビ局が取材を拒否する中で、ローカルテレビ局「テレビ信濃」は取材に応じるという。報道部長の笹野(中井貴一)、そして記者の浅川(北村有起哉)・圭子(細川直美)・野田(加藤隆之)の口から誤報につながった原因が語られた。


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サブタイトルに「冤罪」とあるが、この作品は事件の被疑者となった神部俊夫(寺尾聰)にスポットをあてながら、警察の強引なやり方やマスコミ&報道関係者の姿勢を問うている。一昔前に「やらせ」が流行った。あの頃から(賢い人はもっと前から)視聴者は、ニュースやドキュメンタリーを少し冷静に客観的に見るようになったのではないか?報道関係者の姿勢が改善されないのなら、私たち視聴者が正しい情報を選ぶ目を養おうではないか。


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事件に関心を持った地元の高校の放送部員が、一連の報道を検証するドキュメンタリービデオを制作していたとは、驚いた。ったく大人は何やってんだ?吉田警部を演じた石橋蓮司は、芸域の広いベテランだと改めて思った。上層部と現場の板挟みになった中間職の悲哀や苦渋が、しみじみ伝わってくるのだ。潔白が証明され記者会見で淡々と語った神部は、報道関係者やそれに乗せられてしまう私たちに、真摯に反省する機会を与えてくれた。寺尾聰、うまい!

製作国:Japan
初公開年:2001年
監督:熊井啓
キャスト:中井貴一, 北村有起哉, 細川直美, 寺尾聰, 二木てるみ, 石橋蓮司, 北村和夫, 遠野凪子, 根岸季衣, 平田満 ...


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by amore_spacey | 2014-05-12 01:43 | - Japanese film | Comments(0)
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