After the wedding (アフター・ウェディング)

ネタばれあり?

私のお気に入り度 ★★★★☆(82点)

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【あらすじ】 ボンベイで孤児たちの援助活動に従事するデンマーク人Jacob(Mads Mikkelsen)は、巨額の寄付金を申し出てきた実業家Jørgen(Rolf Lassgård)に会うため、久しぶりに故郷デンマークへ飛んだ。面談を終えた彼は、Jørgenから週末に行われる娘Anna(Stine Fischer Christensen)の結婚式に強 引に招待され、断り切れずに出席した。そこで会ったJørgenの妻Helena(Sidse Babett Knudsen)が、かつての恋人であったことを知る。


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『偽りなき者』を観てMads Mikkelsenにハマった私は、この作品もずっと彼の視点で追い続けた。もちろん予備知識なし。だから昔の恋人に再会した時点で、 「なぁんだ、焼けぼっくいに火がつくパターンか?お手軽だな。」と少々がっかり。大筋はそうだが、その中身が複雑で濃い。1つまた1つと明かされる思いがけない真実に直面して、困惑するJacobやAnnaやHelena、そして私。絶望や怒りや悲しみが、じわじわ伝わってくる。思い込んだら一直線のJacob。どこか大人になりきれない中年男のJacobが、まるで等身大のMadsを見ているようで、母性愛に火がつく(*^^*)  Helenaを演じたSidse Babett Knudsenも素敵だった。華やかな美しさはないけれど、彼女がいると安心できる、幸せな気持ちになれる。夏川結衣に似たオーラを感じる。

Jørgenを演じたRolf Lassgårdは、圧倒的な存在感があった。権威的で威圧感のある白熊のような大男が、妻の前で心の内をさらけ出す姿は、ライオンの慟哭そのもの。しかし皆が幸せになれるようにと、 彼が入念に準備した計画は、家族への愛情のほかに、自分可愛さや自己満足があった。そうすることで自分を納得させ、ひとまず安心してこの世を去ることができるからだ。この計画さえなければ、誰もがそれぞれの道を歩み、たぶん交差することはなかったし、家族のしがらみや軋轢に苦悩することもなかった。真実を伝えることが必ずしも正しいとは限らない。

ところで、家族や絆をテーマにした作品をイタリア人が作ると、「あーでもな い、こーでもない」と大勢の家族がまくし立てて大騒ぎのあと収束するか、主人公1人に心の内を語らせる、この2つのパター ンが多い。前者はコメディ・タッチ、後者はメランコリックなモノトーン・タッチ。本作品はそのどちらでもなく、Jørgen・Jacob・Anna・Helenaの4人を2人1組にして、それぞれをじっくり向き合わせている。私も同じペースで、彼らの心情についていくことができた。目のズームアップは、しつこい。苦笑


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赤ちゃんの頃からJacob面倒をみているインド人孤児の男の子Pramod(Neeral Mulchandani)が、Jacobのことを「Jacobさ ん」と呼んで慕う姿は、屈託なくて可愛いかったなぁ。もうしばらくMadsの一人祭りをやるつもり。でもVittorio De SicaやLuca Argenteroの一人祭りが、まだ途中だったんだ、うぅぅ。

作品の詳細はこちら


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by amore_spacey | 2014-07-18 00:04 | - Other film | Comments(0)
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