Kraftidioten (In order of disappearance)

私のお気に入り度 ★★★★☆ (82点)

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【あらすじ】 ノルウェー中部の町ベイトストーレンに暮らす、除雪車の運転手Nils(Stellan Skarsgård)は、妻と大学生になったばかりの息子の3人家族で、ささやかに暮らしていた。しかしある日息子が急性薬物中毒で死んだと知らされる。麻薬常習者ではない息子の死因に疑問を抱いたNilsが調べていくうちに、地元の麻薬組織絡みの犯罪であることを突き止める。そして息子を殺した麻薬組織に復讐すべく奔走するが、それが地元のギャングのボスCount(Pål Sverre Hagen)とセルビア系マフィアのボスPapa(Bruno Ganz)の間に火をつけ、Nilsは麻薬抗争に巻き込まれていく。


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何人も人が死んでいくというのに笑えるなんて、ブラックなコメディだ、あはははーーっ。主人公Nilsは、地味で目立たない平凡な男。ギャングたちに袋叩きにされるがオチだと思いきや、表情ひとつ変えず、復讐相手を鉄拳でぼこぼこ殴る。血まみれになった相手が、「お前、ボスに殺されるぞ」と言い終わらないうちに、最後の一発をぶち込む。やるじゃないか!CGに頼らないので、喧嘩のシーンは実にリアル。そして人が死ぬたびに、十字架・あだな・本名のフルネームが、真っ黒の画面に出る。これがじわじわーっと面白みを帯びていくのだ。


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ギャングのボスCountも強烈なヤツだ。ギャングと言ったら肉食系だろ?なのに彼ときたら、超真面目な菜食主義者。しかし栄養が偏っているせいか?自制心が壊れているのか?頭に血が上ると、ピストルぶっ放して部下を殺してしまう。妻との離婚訴訟もなかなか進まず、常にピリピリ&イライラ。チンピラ上がりの、軽い男だ、ププッ。


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身体だけ大きくなったお子ちゃまなCountとは対照的に、Papa(Bruno Ganz)は、マフィアのボスらしい風格を漂わせている。なのに妙に臆病だったりするから、そのアンバランスがおかしい。成り行き上Nilsの除雪車に乗り込んでしまってから、Nilsが自分の敵なのか味方なのか分からず、挙動不審になるPapa。ボスだったらもっと毅然としてくれよぉ。『ヴェニスに 恋して』から14年経って随分老けてしまったけれど、飄々としたBruno Ganzの持ち味は今なお健在で嬉しい。

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by amore_spacey | 2014-11-27 01:38 | - Other film | Comments(0)
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