Amadeus (アマデウス)

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (76点)

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【あらすじ】 ウィーンの宮廷でイタリアオペラ・室内楽・宗教音楽において、作曲家として高い名声を博したSalieri Antonio(Tullio Solenghi)は、オーストリアはザルツブルグ生まれの神童Mozart(Aldo Ottobrino)と出会う。しかし恵まれた音楽才能や名声を欲しいままにするMozartの存在は、宮廷楽長を長年独占して来たSalieriにとって煩わしかった。Mozartがいる以上、自分はナンバーツーでしかない。音楽家として絶望したSalieriは、それならば 「神童Mozartを殺した男」として、後世の人々の記憶に残るように と、SalieriはMozartを毒殺する。1791年のことだっ た。


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Mozartに嫉妬したSalieriが毒殺したという俗説は、Puskinの“Mozart e Salieri”の作品をもとに、Shafferが書いた脚本に登場する。当時ヨーロッパでは、イタリア風の音楽が流行っていた。そんな中でSalieriは、従来のドイツ音楽を主張するドイツ派と対立し、かなり居心地が悪かったらしい。「何だかんだ言っても、やはりドイツ音楽が一番だよね」「イタリア人ってのは、軽い民族だからさ。」「奴らは女を口説くことしか、頭にないから」「何年ウィーンに暮らしても、Salieriのドイツ語はひどいね」などと何かにつけ嘲笑される。しかも若造のMozartには、美味しいトコ取りされちゃうし。


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異国で一人奮闘しているのに、そこまで言われる筋合いはないだろ?これじゃSalieriでなくても、はらわた 煮えくり返るわさ。しかも神童と騒がれる人気者のMozartと 来たら、下ネタ大好きな上に、まるでハエのように落ち着きなく動き回って、人をイライラさせるのが得意なヤツ。神聖な音楽を侮辱するような存在なのだ。「何であんなヤツが人気者なんだ?」Salieriは、徐々に負のスパイラルにはまって行く。その矛先はやがて、神に向けられる。「電信柱が高いのも、郵便ポストが赤いのも、空が青いのも、みぃーーんな神様のせい!」


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でもSalieriって、自己評価がちょっと低くありませんか?外国人でありながらウィーンの宮廷楽長を務めるって、すごいことなのに。それから専門家によると、Salieriは作曲家として才能ある男だったらしい。ひょっとしたら慣れない海外の暮らしや老いによる鬱に悩まされていたのかもしれない。イタリア人にしては珍しく悲観主義者 だったのかも。兎にも角にも、彼は有名になった。それはこの舞台を見れば明白。タイトルはAmadeus なのに、主役はSalieriだからね。Salieriの目論見は、見事に達成されという訳だ。墓の中でほくそ笑んでるだろうね。Tullio Solenghi、老けたなー。相変わらずお茶目でブラックでおかしい。

劇場:Teatro Duse (Bologna)
上演日:2014年11月23日


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by amore_spacey | 2014-11-30 21:59 | - Other film | Comments(0)
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