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Hannibal Season 3のフィレンツェ・ロケに行く 後編

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午前中のロケが終わると、情報通のファンが「午後はSanta Trinita橋で撮影があるらしい」 という。ここ(ウフィツィ美術館)から歩いて5分もかからない。ところが橋に行ってみると、撮影機材を乗せたトラックがいないどころか、現場を仕切るスタッフの影も形もない。「ガセネタだったか?」 とりあえず橋から見たVecchio橋を写真に撮った。青空が映ったアルノ川が、いつになく美しい。


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その時なにげなく橋からSanta Trinita広場を見ると、機材トラックが次々に到着し、スタッフが橋の上に向かって運び始めているではないか。ウフィツィ美術館で見た20人ほどのエキストラも、橋のたもとに集結している。「ここで撮影がある!」と確信しました。

間もなく交通規制が敷かれ、交通警察がダルそうに集まってきた。ファンや野次馬もやってきて道をふさぎ、タダでさえ狭くて通りにくい橋は、てんやわんやの大騒ぎ。そして午後2時ここに登場したのが、FBIのCrawford課長(Laurence Fishburne)だった。あれっ、痩せた?遠目だからか?別人に見えるんだけど。


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このシーンも繰り返し撮影。そのたびに車も歩行者も通行止めになり、事情を知らないドライバーが、クラクションを鳴らし続ける。 その音がマイクに入って、また撮り直し。ジェラートを舐めながら歩くおじいちゃんや物乞いの老女が、撮影中にふらふらと迷い込んできて、またもや撮り直し。その間に陽はどんどん西に傾いていく。

「陽光が足りなーい!」と撮影スタッフが叫ぶ。なので橋の右側から左側に移動して、また同じシーンを撮り直す。たった1分かそこらのシーンなのに、スタッフも役者も大変ですなぁ。5分ごとに交通規制が解かれると、それがFishburneの休憩時間になる。こうしてみると、やっぱり顔がデカいな。休憩中は写真を撮ったりスタッフと談笑して、彼の周囲には和やかな空気が漂っていた。


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あら、撮影中なのに私のこと見てたりしていいの?また撮り直しになっちゃうわよ(爆) 


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Fishburneと入れ替わって、血まみれのMadsが登場。痛々しくて見てられないと言いつつ、写真を撮り続ける。このシーンは3~4回でサクッとOKが出る。そしてMadsはスモークガラスのワゴン車に乗り込み、さっさと次の撮影場所へ行ってしまった。あ~あ、残念。

「サインを貰ったり一緒に写真を撮ったりすることはできなかったけれど、間近で見ることが出来てよかったね」と慰めるも、一緒に写真を撮ってもらおうと意気込んでいた娘は納得できず。帰りの電車の時間が刻々と迫っているので、仏頂面の娘をひきずりつつ中央駅に向かった。


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ずんずん歩いて中央駅の目と鼻の先にあるSanta Maria Novella広場まで来たところで、「ん???」 見覚えのあるワゴン車がとまっている。あのセキュリティの2人が、車の横に立っている。もしかして、もしかしたら、もしかしなくても、本日最後の撮影場所って、ここか?半信半疑で、ドキドキ。


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その時ワゴン車から、血まみれMadsが降りてきたぁ\(^o^)/ わぁぁ、超ラッ キー!10分もあれば、駅まで走って予定の電車に余裕で乗れる。それまでここで、血まみれMadsをこの目でしっかり見ておこう。 

・・・ 幸せな時間はあっと言う間に過ぎるんだよね。泣く泣くロケ現場を後にして、私たちは駅に向かった。(完)


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おまけ。エグゼクティブ・プロデューサーの1人、Martha De Laurentiis(↑左)

初日~3日目までは、撮影スケジュールがゆるかったせいか?撮影合間の休憩時間にMadsは、ファンと写真を撮ったりサインをしてくれた。私たちが行った最終日は、撮影が予定よりやや遅れていたため、写真やサインどころではなく、それはちょっぴり残念だった。

けれど気さくでファン・サービス旺盛なMadsを見て、好感度は急上昇。とても素敵な役者です。撮影が終わった後、スタッフ全員に握手をして労をねぎらっていたFishburneの姿も、礼儀正しく清々しく好印象だった。MadsもFishburneもベテランだけあって、役者としても人間としても器がデカい。

セキュリティの兄ちゃんたちも、みんな個性的でメッチャ面白かった。ファンの間には不思議な絆が生まれ、初対面なのにHannibalが取り持つ縁で、笑ったりお喋りしたり、楽しい時間を過ごすことができた。良い思い出になりました。


by amore_spacey | 2014-12-21 20:10 | My talk | Comments(4)
Commented by canned_cat at 2014-12-22 21:39
初めまして、こんにちは。
昨日コメントを頂戴致しました猫缶です。早速お邪魔してしまいました。
フィレンツェロケの話はツイッターなどでも話題になっていましたが、あもーれさんは実際に行かれたのですね!なんと羨ましい…!!貴重なお写真の数々、私も有り難くお相伴に与らせて頂きました。さすが、街並みが美しいですね。あもーれさんの素晴らしいお写真の腕前にも脱帽です。
聞くところによるとマッツはいつもファンサービスに励んでくれる方のようですが、フィッシュバーンさんも素敵なお人柄の方なのですねぇ。ヒューさんは、なんでしょう、恥ずかしがり屋さんなのかしら(^^;)

『ハンニバル』はグロテスクすぎて私はちょっぴり苦手なんですけれど、お料理するマッツはとてもセクシーだと思います。但し具材がいつも気になりますが……。こちら日本では、シーズン2が来年2月に公共の電波で初放送となります。

それでは、またお伺いいたしますね。因みに私も、『偽りなき者』でマッツを好きになったクチです^^
Commented by amore_spacey at 2014-12-25 00:58
☆ canned_catさんへ。
初めまして&初コメありがとうございます。さっそく遊びに来て下さってとっても嬉しいです。ええ、ミーハーなので、フィレンツェ・ロケと聞いて、取るものもとりあえず馳せ参じました。Hugh Dancyは役柄そのままで、ちょっぴり照れ屋で内気で神経質そうでしたが、 MadsやFishburneはプロの役者魂があり、ますます好きになりました。

それでこの年末年始はMadsやFishburneの作品を観ながら、一人祭りをすることに決めました^^ canned_catさんのMadsのtagで紹介されていた作品を中心に観ていこうと思っています。因みに私は『007 カジノロワイヤル』で彼と出会い、『偽りなき者』で恋に落ちました(*^^*)
Commented by desire_san at 2015-06-18 12:12
ボッティチェリの作品を数多く見る機会を得て、フィレンツェ・ルネサンスにおけるボッティチェリの重要性とダ・ビンチやミケランジェロらの盛期のルネサンスの関係やルネサンスとは何だったのかを考えさせられる良い機会となりました。

こんにちは。
私もフィレンツェもウフィツィ美術館に行きましたので懐かしくブログを読ませていただきました。ウフィツィ美術館の建物も興味深いものがありますね。
ルネサンス美術に関して言えば、ウフィツィ美術館にはいろいろな芸術家の最高な作品が揃っていて、何時間いても時間が足りませんね。ボッティチェッリを見に来る人も多いようです。

最近『ボッティチェッリとルネサンス』という美術展があり、久しぶりにボッティチェッリの作品をまとめてみることができました。
私もこの美術館展で鑑賞したボッティチェリの絵画の感想と、フィレンツェ・ルネサンス絵画の盛期ルネサンス絵画の違いなどについて考察などをブログに整理してみました。一読いただき、ご意見やご感想などありましたらコメントいただければ幸いです。
Commented by amore_spacey at 2015-06-20 04:08
☆ desire_sanさんへ。
いらっしゃいませ~♪&初コメありがとうございます。私もウフィツィ美術館には何度か行きました。大きすぎず小さすぎず、じっくり鑑賞できる規模の美術館ですね。のちほどそちらに伺います。
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