Frank (フランク)

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (78点)

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【あらすじ】 ミュージシャンを目指す会社員のJon(Domhnall Gleeson)は、ひょんなことから奇妙な被り物をしたFrank(Michael Fassbender)率いるバンドに、キーボードとして加入する。Jonがバンドを有名にしようと奔走した結果、バンドの動画はweb上で話題を呼び、アメリカの人気音楽祭に出演することになった。しかしFrankの様子がおかしくなり、ついにはバンド解散の危機を招いてしまう。そんな中Jonは、なぜFrankが被り物をするようになったのか知るべく、彼の過去を追う。Frankは1980~90年代にイギリスでカルト的な人気を集めた、音楽コメディアンのFrank Sidebottomをモデルにしている。作品の詳細はこちら


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ポスターを観て、これはコメディなのかしらん?と思ったら、とんでもない。ハリボテのような奇妙な被り物に描かれた巨大な目、当たり前だけど決して閉じない目。無表情な目。まずこれが強烈なインパクトを放っていた。しかも車に乗るときもシャワーを浴びるときも、ごはんを食べるときも寝るときもハリボテを被っているという異常ぶり。どこから見ても普通じゃないFrankから、もう目が離せない。こんなになったのはきっと、荒んだ家庭に育ったのだとか、人には言えない壮絶な過去を背負っているはずだとか、顔に重大な欠陥があるからに違いないなどと、あれこれ詮索したくなる。それこそ余計なお世話ってもんデス。


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それにしても、ハリボテで顔の表情が完全に隠れ、見るからに変で奇抜なキャラなのに、少しずつFrankに愛着が湧いてくるから不思議なものだ。Fassbenderの演技力に唸る。時折見せるお茶目な仕草や決めのポーズは、私のハートを直撃!悩殺モノでした(*^^*) でも ・・・ 事故でハリボテが飛び散り、素顔を晒すことになったFrank。あの無防備な姿に、ハッと胸をつかれた。隠れるように無言のままうなだれる。あんなに小さくて弱々しいFassbenderを、初めてみる。その痛々しい姿に、全身を射抜かれた。


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結局Jonは自分の価値観を押し付けて一人暴走し、バンドをメチャクチャにしてしまった。彼は誰よりも思いやりのない、寂しい人間だったのだ。ラストに素顔で歌うFrankに、「これでよかったの?」と問いかけずには居られない、ヒリヒリした割り切れない思いが残る。


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by amore_spacey | 2015-01-09 02:23 | - Other film | Comments(0)
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