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博士と彼女のセオリー (The Theory of Everthing)

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (78点)

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【あらすじ】 天才物理学者として将来を嘱望されていたStephen Hawking(Eddie Redmayne)は、ケンブリッジ大学の大学院に在籍中、詩を学ぶJane(Felicity Jones)と出会い、二人は恋に落ちる。だがその直後にStephenは 難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症し、余命2年の宣告を受ける。
 そんな彼と共に生きると覚悟を決めたJaneは、一緒に病気と闘う道を選択し、やがて二人は結婚、そして出産。難病ALSと闘いながら研究に打ち込むStephenを、献身的な愛で支え続けた元妻Janeの手記を映画化。(作品の詳細はこちら


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Hawking博士について知っていることは、天才物理学者であること・トレードマークのメガネ・独特の姿勢で電動車いすに座る痩せた人、ということ。彼のことを殆ど知らないので、「そんなに若い頃に発症したの?」「えっ、結婚してたの?」 「えーっ、3人も子どもがいるの?」と驚きの連続だった。コミュニケーション・ツールや方法も、この作品で初めて知りました。


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彼が持つ生来のウィットやユーモアのセンスは、天性のものだ。見知らぬ人に「Hawking博士ですか?」と声をかけられると、彼は「いえ、本物はもっとかっこいいですよ」と答えたり、友人の下ネタ・ジョークにもクールに返す。頭の回転が速いことに加え、根底にポジティブなものが流れていなければ、こんな素敵な返し方はできないでしょう。


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徐々に病に冒され、手足がほとんど動かなくなり、声も失い、目だけの動きになったときのEddie Redmayneの演技は、実に素晴らしかった。ときどき子どものようにきらめくEddieの目が、透明で印象的。博士に敬意を表しつつ、まるで博士が乗り移ったかのようなその演技に、心を奪われる瞬間が何度もあった。

そんなStephenのことを、ときには聖母のような慈悲深い愛情で、ときには娘のような純真さで包み込み、強い意志に支えられて、夫の面倒をみるJane。夫婦を演じた2人の役者の、真面目でひたむきな姿がとても好感的で、若々しく爽やかな印象を持った。


by amore_spacey | 2015-01-19 03:17 | - Other film | Comments(2)
Commented by canned_cat at 2015-01-21 08:03
こんにちは。
少し前に、ベネディクト・カンバーバッチ主演のBBCのTV映画『ホーキング』を観たのですが、その際この映画の情報も目に留まって、気になっていました。
『ホーキング』も良作でしたが博士の学生時代のお話のみでした。こちらはもっとその後の彼の人生にもスポットを当ててくれるのですね。日本では今春公開予定のようです。機会があったら、見に行ってみようかなと思います。
ホーキング博士は、ユーモアのある人でも知られていますよね。以前アメリカのシットコム『ビッグバン・セオリー』にも、本人役で出演されていました。ノリの良いかたです(笑)。
Commented by amore_spacey at 2015-01-22 03:18
☆ canned_catさんへ。
ホーキング博士について何も知らなかったので、この作品を観て、やっと一人の人間としての博士の輪郭が浮かび上がってきました。博士を演じたEddieくんが、本当に素晴らしかった。彼の出演作は数本しか観ていませんが、どの役も人間味溢れていて心動かされます。役者という仕事を心から愛している人なんだなぁと思わずにはいられませんでした。

BBC版は『シャーロック』のカンバーバッチが演じているのですね。これは楽しみ!探して観てみますね。
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