紙の月 (TVドラマ版)

私のお気に入り度 ★★★★☆ (80点)

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【あらすじ】 夫の梅澤正文(光石研)と2人で暮らす梅澤梨花(原田知世)は、わかば銀行の契約社員として外回りの仕事に従事し、その丁寧な仕事ぶりが評価されていた。傍目には何不自由ない暮らしを送っているように見える梨花だが、自分への関心が薄い夫との関係にむなしさを感じ、深い孤独感に打ちひしがれていた。そんなある日、年下の大学生・光太(満島真之介)に出会う。大切な顧客の孫息子だった。彼と過ごす時間が心地よく、夫とは決して持てなかった平凡な時間に充足感を覚えた。光太を愛おしく思う気持ちが次第に強くなり、彼との逢瀬を重ねるようになるにつれ、梨花の金銭感覚や日常生活が少しずつ歪んでいく。そしてついには顧客のお金に手をつけていくのだった。(作品の詳細はこちら


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私の日常生活のどこを引っくり返しても、お嬢様育ち・何不自由ない暮らし・派遣先の銀行で1億円横領・年下の大学生と逢瀬・海外逃亡なんて言葉はないし、「3食きちんと食べられ、ぐっすり眠れるあったかいお布団があって、たまに旅行したり美味しいものを食べたりできれば、そこそこ幸せだわぁ」と思いつつ暮らしている私から見ると、梨花は現実味のない遠い世界にいるヒトだった。

そんな梨花を原田知世にやらせたのは、かなりナイス・キャスティング。ショートがよく似合う。幾つになっても透明感がある。世間ズレしてなくて、生活感や生活臭がない知世ちゃん。まるでいわさきちひろの童話から抜け出て来た少女のような彼女。なのに偽造証書を作成するときの梨花からは、彼女の冷静で生真面目な性格が悪いほうに転がり、ものすごいエネルギーが溢れて息苦しかった。真っ赤に燃え上がるエネルギーではなく、決して消えることのない凍りつくような青白い炎。鬼気迫るものがあったな。彼女が抱いていた閉塞感や孤独感やマンネリな日常生活辟易感は、とてもリアルだ。


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そして梨花の高校時代の友人たち。出版社で働くキャリアウーマンの亜紀(西田尚美)や節約生活に励む木綿子(ゆうこ、水野真紀)も、普通の顔して日常生活を送っているが、心の奥底に誰にも見られたくないもう1人の自分を隠している。普段はそこそこバランスとって(又は封印して)生きているが、何がきっかけでそれが顔出してくるか分からない。いつ境界線を踏み越えてしまうか分からない。そんな危うさが真に迫り、他人事に思えなかった。

ただ、光太を演じた満島くんが・・・ね、わたし的にはとても残念でした。他にいなかったのかな?好きになれないタイプなので、「こんな子に惚れるかなぁ?」「借金の肩代わりまでしちゃう?」「ホテルで過ごすなら、もっとカッコいい子がいい」などと、わがまま言いたい放題でした。


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by amore_spacey | 2015-01-22 02:58 | - Japanese film | Comments(0)
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