トム・ハンクス主演『インフェルノ』にエキストラ出演 後編

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午後2時過ぎに、やっとランチタイム。ノドはカラカラ、お腹はペコペコ。みんな無言で、差し入れの大きなパニーノ2個や果物やクッキーにかぶりつく。撮影クルー用のランチは、シェフが来て用意する。ラザーニア・タリアテッレ・ステーキ・串焼き・鯛の塩釜焼き・野菜サラダ・グリルポテト・ティラミス・フルーツのマチェドニアが大判振る舞いだ(羨) 助監督などの幹部は座って食べるが、下っ端の若いスタッフたちは、機材の調子を見ながら立ったまま大急ぎでかき込む。下積み生活は、体力&気力が勝負。この仕事が好きでないと、続かない。


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ランチタイムが終わり、再び撮影現場へ集合。その日は1シーン=1分から3分程度のものが、5~6シーン撮影された。指示に従って動くので、アタフタすることはない。それでも「演技をする」という体験は、その他大勢の1人とはいえ、ちょっぴり気恥ずかしいものだった。お腹が満ち足りたとは言え、40回50回とNGが出ると、その場の雰囲気は殺気立ってくる。「えー、マジ?」「勘弁してくれよ」「おれ、死ぬわ」 ここでも出番は、カラビニエリを演じる例の2人。ノリのよいギャグで、重い空気を吹き飛ばしてくれた。(↑↑黄色い矢印は私デス*^^*)


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撮影は午後3時に終了するはずだった。ところが別のアイデアが助監督の頭に浮かんだらしく、ヴェッキオ宮殿を出たシニョリーア広場でさらに1シーンを撮ることになった。ェエエェェェ!!!それ、冗談??頭クラクラ。広場は5月の太陽が照りつけ、エキストラの大部分は長袖の服で、蒸し暑いったらない。予定外の撮影となっても、カメラマンやマイクや照明など大勢のスタッフは、指示に従って黙々と動いている。私たちも一生懸命にやらなくちゃ。


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このシーンも20回ほど撮り直した末、OKが出た。その直後、「カーーット!(NG撮り直しー!)」 の声が後ろで響く。「ウッソー、いい加減にしてくれよぉ」…全員が不快指数Maxになったところで、「なーんちゃって。冗談だよ」 と誰かが笑っている。1人のエキストラの悪ふざけだった。うーむ、まあいい。「ヤッホーッ!やっと終わったァ」「万歳~!」 みんな大歓声をあげ拍手喝采して、その日の撮影は無事終了した。午後5時。件のRomainを見ると、いつの間にか野球帽もマフラーも厚手のジャンパーも脱いで、Tシャツとジーンズ姿。爽やかでカッコいい。役者になればいいのに(*^^*)


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私たちが普段観ている映画は、莫大なお金と果てしない時間をかけ、監督・出演者に始まりカメラマン・大道具・メイク・音声・照明など、 様々な分野の数え切れない人々の持つ才能・技術や映画に懸ける並々ならぬ情熱が結集して、制作されているのだと知り、その1つ1つに感動せずにはいられなかった。30秒~1分足らずのシーンのために、大掛かりな機材が用意され、大勢のスタッフやエキストラがかかわる。映画作りの大変さを実感した。

今回エキストラを初体験して、大好きな映画の撮影現場を垣間見るチャンスに恵まれた。あの場に居なけれ ば、見たり感じたり知り得たりできなかった貴重な経験をたくさんさせてもらった。感謝。(前編 ※最初の1枚を除く他の画像はこちらから借用


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by amore_spacey | 2015-05-19 03:51 | My talk | Comments(2)
Commented by 松たけ子 at 2015-05-19 21:25 x
amoreさん、こんばんは!
素敵なエキストラ体験談、グラッツェ!いいなあ~。私も一度でいいから、海外スターのロケ現場に潜入してみたいな~。
撮影現場の活気や苦労が、拝読していて伝わってきました。大変そう!でも、ものづくりの喜びにもあふれていて、羨ましくもなりました。ランチが美味しそう。
シリーズ最新作、キャスト豪華ですね!ロマン・デュリス、トム・ハーディも出てるんですね!パート2は観てないので、この最新作のために観ておきます♪
Commented by amore_spacey at 2015-05-23 01:21
☆ 松たけ子さんへ。
まさか自分がエキストラとして、撮影現場を垣間見ることができるなんて、想像もしていなかったことなので、幸せすぎて舞い上がってしまいました。現場ではエンドロールに名前すら載らないような、大勢の人々がいらっしゃいました。まさしく縁の下の力持ち!ロマン・デュリスやトム・ハーディ…の下りは、いつもの私の妄想癖(現実逃避)なので、本気にしちゃダメです。実は私も第1弾は原作を読み映画も観たのですが、何だかなぁだったので、第2弾はパスしました。第3弾は「ウォーリーをさがせ!」の気分で、自分を見つけなくちゃ。ただ来年公開まで、覚えていられるか?それが問題です。
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