Prague (プラハ)

ネタばれあり?

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (75点)

e0059574_0391868.jpg
【あらすじ】 結婚して14年になるChristoffer(Mads Mikkelsen)は、失踪以来ずっと音信不通だった父親の訃報を受けて、妻Maja(Stine Stengade)と一緒にプラハへ向かう。この旅によって、冷めかけている夫婦の関係を修復できるかもしれない、という淡い期待がChristofferにはあった。しかし妻は浮気していることをあっさり認めたばかりか、浮気相手の子を妊娠していると告白する。一方父親の弁護士(Bořivoj Navrátil)という人物から、長年謎のベールに包まれていた父親の秘密を明らかにされた。(作品の詳細はこちら


e0059574_0393450.jpg
Christofferが幼い頃に姿を消した父親のその後と、14年間連れ添った夫婦の危機。この2つがプラハを舞台に展開していく。旅情をかき立てる一方で、寒々として寂しさの漂うプラハは、冷め切った夫婦関係を投影するのに、ふさわしい町なのかもしれない。

さてMadsです。亡き父親の家を訪れ、ソファーに横になって父との思い出に浸る平穏なMads、街中で妻のバッグの中身をばらまきながら、ド派手な夫婦喧嘩を始めたり、感情を剥きだしにして妻を詰問したりするコワい子Mads、妻の浮気相手の男のアレのサイズや行為について詮索したがる見苦しいMads。愛情表現が下手で、感情に振り回され、本当はそんな事を言いたかったわけじゃないのに、気がついたら大声で怒鳴っている。嗚呼、なんて不器用な男なんだろう。でも妻のMajaだって14年間も連れ添ったなら、夫の地雷の1つや2つ分かりそうなものなのに、イライラさせるような無神経な言動をとるんだから。どっちもどっち。


e0059574_0394634.jpg
深刻な話が展開する中で、時々「へっ?」なシーンが出てくる。霊安室に向かって、主治医や看護婦が訳もなく走る。彼らに遅れまいと、Madsも走る。チェコ式?病院の入り口に、思わずたじろぐMads、アハハ。コーヒーを注文したのにビールが来ても、Madsは文句を言わない。膝の上に皿をのせてもなお、ナイフとフォー クできちんと食べようとするMadsの四角四面ぶり。弁護士から父の秘密を聞かされ、うーん、ビックリ。でもそれは父が選んだ人生、大人の事情とMadsはクールに受け止める。極めつけはやはり、鍛え抜かれたMadsの引き締まったお尻・・・でしょう。出し惜しみしないトコが好き。

結局2人の冷め切った関係は修復できないが、最後の夜に窓辺でとった2人の夕食風景は印象的。14年という決して短くはない人生を共にしてきた2人が、あと数時間もすれば別々の道を歩み始める。胸に去来する様々な思いを言葉にしないで、2人の時間を共有する姿が、切なくもほのかなぬくもりを感じさせてくれた。


[PR]
by amore_spacey | 2015-09-08 00:39 | - Other film | Comments(4)
Commented by amamori120 at 2015-09-09 17:38
こんにちHA

面白そうですねぇ♪

ただ日本で観られるのかなぁ?


拙、 なぜか 「去年マリエンバートで」 を、ナニゲに観たいナと思ってるんですが未だに行動を起こさないままでぇ
Commented by canned_cat at 2015-09-09 21:19
こんにちは。
これ、観たい観たいと思ってる作品の一つです。プラハの街ってそれだけで絵になりますよね。そこにマッツまでいるなんて、もう最高。
然しシックな大人のドラマかと思いきや、おやおや、そういう役ですか(笑)。でも不器用な男もマッツがやると、きっといつもみたいに、ほっとけなくなっちゃうんだろうなぁ。
ときにイタリアでは、マッツの出演作って大部分がホームメディア化されているのでしょうか? 本作もそうなんですが、日本では未発売の作品もあもーれさんは色々とご覧になっているご様子なので、ふと気になりまして。
Commented by amore_spacey at 2015-09-12 02:43
☆ amamoriさんへ。
これ、お勧めです!「去年マリエンバートで」を知らなかったので、調べてみました。仏伊合作の古い映画なんですね。芥川龍之介の『藪の中』がベースになっていると聞いて、私も観てみたくなりました。
Commented by amore_spacey at 2015-09-12 02:49
☆ canned_catさんへ。
ちょっと地味な作品で、1回目はさらっと観てしまったのですが、2回目は色んなところに目が行って、とても楽しめました。ブラックなかほりが漂いつつも、基本的には夫婦の危機を真面目に取り扱っています。夫婦の描写の仕方がうまいなぁと思いました。この作品のMadsは、黙っていればシックなのに、一旦口を開くととんでもネェ奴になります(笑)

私はいつも某サイトから映画やTVドラマをDLして観ているので、Madsの作品がイタリアでどうなっているのかは分からないんですよぉ。
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

<< True Detective ... Minions (ミニオンズ) >>