36 Quai Des Orfevres (あるいは裏切りという名の犬)

私のお気に入り度 ★★★★☆(88点)

ネタばれあり。

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【あらすじ】 パリ警視庁の警視Léo Vrinks(Daniel Auteuil)とDenis Klein(Gérard Depardieu)は、互いにライバル心を抱き、次期長官の座を争っていた。現金輸送車強奪事件でDenisが犯したミスによって、Léoの親友Eddy Valence(Daniel Duval)の命を奪ったのを機に、2人はますます対立の様相を深めていく。そして意外な結末を迎えることになる。 実際に警察官だった経歴を持つOlivier Marchal監督が、共同脚本として本作に関わった元刑事の経験したエピソードをヒントにして、警察組織内部を描き出した作品。(作品の詳細はこちら


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イヴの夜にふさわしい作品とは言えないが、この作品が大好きで、また観てしまった。元刑事が拘わったエピソードをベースにしているだけあって、リアルで生々しく、緊迫したドラマが繰り広げられる。リメイク版もあるが、やはりパリの裏社会や警察組織が舞台ならではの醍醐味があり、正統派フレンチノワールと言える。それにしても警察たちの面々が、マフィア軍団と大差ないのにびっくり。長年この手の仕事に携わると、顔つきも変ってくるってもんだ。


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Valeria Golinoの活躍が嬉しい。『レインマン』の頃より艶っぽく綺麗になった。世界の舞台に出ている他のイタリア女優に比べて(Monica姐とか…)、派手さはないものの、コツコツと地道に揺るぎない独自の世界を築き上げている。力みのない自然体の彼女に、とても好感が持てる。Riccardo Scamarcio、彼女を手放すんじゃないよ。


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権力の座を獲得して社会的には成功を収めたかに見えるが、精神的には崩壊中のDenis。そんな彼にピストルを突きつけながら、友人の命を奪わなかったLéoには、人間として守るべき誇りがあり、最後の一線を越えなかった。ああ、台詞がなくても、2人がいるだけでぐっと来る。アップになったGérard Depardieuの、隠微で異様な形&桁違いにデカい鼻にも圧倒された。音楽がこれまた秀逸♪ 

で、この邦題( ̄~ ̄;) ここまで大きく空振りしているのも珍しい。この潔い的外れっぷりに、座布団10枚!


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by amore_spacey | 2015-12-25 18:06 | - Other film | Comments(0)
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