The Lobster (ザ・ロブスター)

ネタばれあり。

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (76点)

e0059574_15331859.jpg
【あらすじ】 独り者は悪とされる近未来社会。ここで生きるには常にカップルでいなければいけないため、独身者は身柄を拘束され、強制的にホテルに連行され、45日以内に同じ独身者からパートナーを見つけてカップルにならなければ、罰として自分で選んだ動物の姿に変えられ森に放たれる。妻に別れを告げられ独り身になったDavid(Colin Farrell)もホテルに送られ、カップルを見つけなければ、’’希望通り’’ロブスターに変えられてしまうことになった。しかし想像を絶するホテルの生活に耐えきれず、Davidは独身者たちが密かに暮らしている森へ逃亡。そこで彼は1人の女性(Rachel Weisz)に恋をするが、独り身世界の掟を破ってしまう。(作品の詳細はこちら


e0059574_15332997.jpg
e0059574_15334084.jpg
e0059574_15335021.jpg
奇想天外なストーリーで、ブラックユーモアにあふれたシュールな会話や映像が次々に登場する。前半は小気味のよいテンポで進んでいくが、Davidの逃亡あたりから冗長で緩慢になり、中弛みのままフィナーレを迎える。しかし話が収束しないため、もやもや。着地場所が見出せず、視聴者に丸投げした感が強い。前半86点、後半66点。

David扮するColin Farrellの、ボッテリした締まりのない身体、人生どうでもいい投げやりな感じ、自分のことにすら無関心、虚ろなまなざし。人生に疲れたおっさん、そんなColinが可愛くてたまらない。ハグしてあげたい。彼の兄(弟?)が姿をかえたワンコも可愛い。


e0059574_153411.jpg
e0059574_15341263.jpg
e0059574_15342086.jpg
e0059574_15344969.jpg
価値観や法が全く違う(理不尽な)社会における、個人としての人や、他者との繋がり・組織の中の個人の様相に迫る。斬新な切り口で、とても興味深い試みだと思う。例えば『霧と夜』の時代に生まれていたら、四の五の言ってる場合じゃない。命令に従わなければ(従っても)殺される。今の世の中は、様々なことに寛容になってきている(ように見える)。価値観も多様化している。その中で、いかに自分らしく生きるか、いかに生を全うするのか?それは社会や世間が決めるのではなく、個人の意志に委ねられている。


[PR]
by amore_spacey | 2016-01-16 06:47 | - Other film | Comments(0)
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

<< Shame (シェイム) Nuit et brouill... >>