Richard III (リチャード3世)

ネタばれあり!

私のお気に入り度 ★★★★☆ (86点)

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【あらすじ】 生まれつきせむしで醜悪な容貌だが、優れた頭脳で政治の実権を握るYork家の三男Richard(Ian McKellen)。彼は暗殺した前国王の息子の未亡人Ann(Kristin Scott Thomas)をうまく抱きこみ、次兄George(Nigel Hawthorne)を暗殺。また病弱な兄王Edward IV(John Wood)を憤死させ、気の強いElizabeth王妃(Annette Bening)の弟Rivers伯(Robert Downey Jr.)ら親族を殺害して妃を孤立させ、王子たちも幽閉し、ついにRichardは国王の座に就くのだった。1930年代の英国に舞台を置き換えて、Shakespeare『Richard III』を映画化。(作品の詳細はこちら


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何と!冒頭から壁をぶち破って、戦車が進撃して来るじゃないか。ものすごい迫力。と言うより、あれれっ?観る作品を間違えたかな?と一瞬思った。例えば『リチャード2世』には、こんな映場版舞台版があるように、Shakespeare劇の現代的演出は、これまで何度も試行されてきた。それによっていつの時代にも様々な形で存在する、血まみれの権力争いや独裁者たちが、いつの間にか視聴者の日常に溶け込み、臨場感あふれるものとなっている。脚本&主役を担当したIan McKellenは、歴史劇におけるこの同時代性を目指したのではないかなと思う。


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主役級が集合したから当然なんだけど、どの役者もうまい。真面目と不真面目の匙加減にも唸る。振り向いたRichardがいきなり牙を生やしたイノシシになっていたり、何かのパクリのようなRichardの最期のシーンなど、視聴者を嘲笑うかのような演出に、ほっとしたり苦笑したり。

Ianと同じように、『ハウス・オブ・カード 野望の階段』の中でも 主役のKevinが視聴者に向かって独白するシーンがある。主役と同時に語り手・進行役でもあり、それに便乗して辛口ギャグや毒気のあるコメントを挟んでいく。おいしすぎる役です。


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Dominic West1人祭り(たぶんこれ一発で終わり)の一環で観たんだけど、まるで少年のように若くて華奢な彼に、惚れ惚れしました。めっちゃイケメンです。現在の彼も好き、好き、大好き。本作品では、Edward IVの長女 Elizabeth王女(Kate Steavenson-Payne)と結婚するRichmond伯(のちのHenry VII Dominic West)を演じている。


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長い日本の歴史にも、王朝が二分する内乱や権力闘争の時代があり、やりたい放題のオレ様な独裁者たちがいた。中でも南北朝時代から江戸時代初期までの歴史を、現代劇演出したら、面白い作品ができるでしょう。平成の世に、足利尊氏や北条政子や織田信長がやって来た、と想像するだけでも楽しい。誰か脚本を書いてくれないかな。キャスティングは私に任せて下さい。阿部ちゃん・佐藤浩市・中井貴一・堤真一・役所広司・長谷川博己・稲垣吾郎など、ひいきの役者をバンバン投入させて頂きます。えっと、私もエキストラ出演していいですか?


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by amore_spacey | 2016-02-06 18:48 | - Other film | Comments(0)
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