Sous le sable (まぼろし)

ネタばれあり。

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (80点)

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【あらすじ】 Marie(Charlotte Rampling)とJean(Bruno Cremer)は結婚して25年になる50代の夫婦。子どもはいないが幸せな生活を送っている。いつものように今夏もバカンスを過ごすため、フランス南西部の別荘にやって来た。2人はビーチに出たが、Marieが浜辺でうたた寝をしている間に、Jeanは海に泳ぎに行ったらしく、目を覚ました彼女は、夫が海から戻っていないことに気づく。夫が海で溺れたのではないかと、ヘリコプターまで出動して大がかりな捜索を行ったが、Jeanは行方不明のまま。1人でパリの自宅に戻った彼女は、何事もなかったように夫と普通に暮らしているように見えた。(作品の詳細はこちら


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Charlotte Rampling祭り。愛する人の姿が見えない時のざわっとした嫌な気持ち。これが失踪したかもしれない強い不安に変わり、愛する人を失った現実を受け入れられないMarie。ぽっかり穴があいた心の中を、夫の幻覚で埋めていく日々。ときどき「えっ?」な発言はあっても、彼女は人前で取り乱したりせず、泣き言すら言わないで、淡々と暮らしている。傍目には以前と何ら変わりがない。そこにゾッとする怖さが潜んでいる。


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夫の幻覚を見るたびに、彼女の心情が赤裸々に描き出され、切ないったらない。Jeanは海で溺れたのか?自殺したのか?それとも、自由を求めて失踪したのか?私のことを愛していなかったの?答えが見つからないMarie(そして視聴者)に、姑は言葉の刃を投げつける。それはMarieにとって衝撃的ではあったが、相変わらず答えは出ない。遺体や遺品の確認をしても、宙ぶらりんのまま。目に見えないごく僅かな速度で、Marieはすでに壊れ始めていた。


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当時54歳のCharlotteが、ある時は20代の女性に、またある時は初老の女に見えたり。彼女の演技も素晴らしいが、幾つもの瞬間の彼女を撮った監督やカメラマンは、それ以上に凄い。余談だけど、コトの最中に突然女性が笑い出したら、男性はビックリして萎える…よねェ。


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by amore_spacey | 2016-02-21 03:00 | - Other film | Comments(0)
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