Veloce come il vento (ゴッド・スピード・ユー!)

私のお気に入り度 ★★★★☆ (85点)

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【あらすじ】 代々ラリーのチャンピオンを出した家に生まれたGiulia(Matilda De Angelis)は、有望なツーリングカーのドライバーである。父の指導の下、たった17歳でGiuliaは、GT選手権参加を目標に、数々のレースに参加して腕を磨いた。しかし父の死によって全てが一変し、Giuliaはレースも自分の人生も、1人で立ち向かわねばならなくなる。
 ところが父の葬式当日、10年も顔を見せなかった兄Loris(Stefano Accorsi)が、彼女を連れてひょっこり帰ってきた。数々のラリーに優勝した輝かしい過去をもつLorisだが、薬物依存に陥り、いまや見る影もない。そんな兄が父に代わってGiuliaのコーチとして指導することになった。元ラリードライバーCarlo Caponeの半生からインスピレーションを受けて映画化された。(作品の詳細はこちら


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うわぁぁ、最初から最後までテンションが高くて、アドレナリン上昇しっ放し。車やレースに全く興味がない人も、レースの詳細が分からない人も、あっと言うまに引き込まれ、まるで自分がドライバーになったかのような、臨場感あふれる素晴らしいカメラアングル&演出&フィルム編集に唸るはず。スポーツ(と言っても色々あるが、今回は自動車レース)を軸に家族のあり方を描いたイタリア映画は、これが最初かもしれない。しかもウェットじゃない。突き抜けた感のある潔いドラマ展開が、家族をテーマにした従来のイタリア映画とは一線を画している。

自動車産業が盛んで、F1王国でもあるエミリア・ロマーニャ地方を舞台にしたアクション・ムービー、しかもStefano Accorsiが出ていると聞いて、公開初日に観にいった。イモラの町やサーキットを舞台に、スピード&躍動感あり、束の間の静寂あり、アイロニーを含んだ笑いありの、期待を裏切らないドラマチックな作品だった。監督は弱冠34歳のMatteo Rovere。監督としては7本目の作品。


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いや、それにしてもAccorsiが登場したときには、場内一同唖然でした。全く別人&別キャラですもん。壊れ方が半端ない。完全にイッちゃってます。クールだったあのAccorsiはどこへ?しかもモデナ方言そっくりのイモラ方言で話すAccorsiがおかしくて、場内爆笑。久しぶりにエミリア・ロマーニャ地方を舞台にした作品に、ボローニャ生まれのAccorsiは懐かしさと郷土愛から、オファーを速攻でOKしたという。Lorisを演じるため、12キロ以上体重を落とし髪も伸ばした。目の下には隈がくっきり。目はうつろで、焦点もあわない。じっと立っていられず、いつもゆらゆら状態。そんな彼が一度(ひとたび)妹のコーチになると、見る間に本領を発揮し、自分らしさを取り戻していくのだ。


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Giuliaを演じたMatilda De Angelisは、本作品で主役デビューだが、あの落ち着きやしなやかさを、一体どこで身につけたんだろう?20歳とは思えない迫力に圧倒された。ありがちな恋愛物ではなく、男の世界を描いた作品で開花するなんてすごい。男勝りで負けず嫌いだけど、凹んだ時は年齢相応の無邪気な顔を覗かせる。キュートでカッコいい。彼女が歌う♪ SEVENTEEN ♪(音!)もタイトでカッコいい。どんな女優になっていくのか、楽しみだ。


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by amore_spacey | 2016-04-14 01:16 | - Italian film | Comments(0)
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