ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命 (Jackie)

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (78点)

e0059574_0194991.jpg
【あらすじ】 1963年11月22日、テキサス州ダラスでパレード中、夫John・F・Kennedy大統領(Caspar Phillipson)が、群衆とファーストレディJacqueline Kennedy(Natalie Portman)の目前で暗殺された。しかし愛する夫の死を悲しむ暇もなく、葬儀を執り仕切り、代わりに昇格する副大統領の大統領就任式に立ち会い、更にホワイトハウスから出て行かなければならない。また事態を飲みこめない幼い二人の子供たちへの対応に苦しみ、夫の命を奪った犯人に怒り、様々な感情がJackieを襲う中、何よりも彼女の心を占めたのは、暗殺されるや否や夫が「過去の人」として語られることへの憤りだった。(作品の詳細はこちら


e0059574_020128.jpg
e0059574_0201648.jpg
銃声のあと、後部トランクに上がったJackie、大統領夫妻を守るべくシークレット・サービスが後部トランクに駆け上がる。世界中を震撼させたKennedy大統領暗殺の映像は、私たちの脳裏に刻印され、そこで時間は止まったまま。あの後も、夫妻を乗せた車が病院に向かって走り続けていった現実を、私たちは知らない。その後のJackieについて私が知っているのは、ギリシャの実業家Onassisと再婚したことだけだ。育ちがよく気品があり才色兼備で当時のファッション・リーダーだった。今でも彼女のグラビアが出され、知性と気品のある女性をJackieに例えられるが、どれだけ贔屓目に見ようとしても彼女に好感が持てない。


e0059574_0204822.jpg
e0059574_022325.jpg
本作は、極度に断片化されたJackieの個人史、暗殺から葬儀までの4日間を彼女がどんな思いで過ごしたのか、ジャーナリスト(Billy Crudup)が迫る。暗殺事件を歴史的な視点で捉えた作品と異なり、4日間のJackieの心の動きを追うスタイルは興味深い。

あんな過酷な状況の中でさえ、ブレることなく、妻として母としてファーストレディとして、彼女は使命を全うした。身も心もバラバラになりそうな彼女を辛うじて支えていたのは、自分の使命。悲しみよりも優先することがある。夫の名が後世まで語り継がれるかどうかは、私の采配にかかっている。夫が築き上げたものを、単なる過去には決してさせない。この私が、夫を伝説にしてみせる。そしてその使命の底に、悲劇のファーストレディの姿を映画のように人々の心に焼きつけ、永遠に語り継がれていって欲しいというJackieの願望も、見え隠れする。新しいアメリカ、新しいホワイトハウスのイメージに奔走したという彼女らしい、一世一代の演出だったに違いない。

そんな彼女を演じたNatalie Portmanは、Jackieを研究し尽くして作品に臨んだだけあって、申し分なかった。良い意味での生真面目さがあり、残された記録や映像などをもとに、知られざるJackieの素顔を忠実に再現したのは素晴らしい。が、それ以上でもそれ以下でもなかった。Natalieの優等生的な演技よりも、Jackieが過ごした4日間や、ジャーナリストの控えめながら的を得た問いに惹きつけられた。ところで・・・Johnson副大統領の大統領宣誓が、エアフォースワン機内!で行われたとは、知りませんでした。Jackieは一体どんな気持ちで、就任式に立ち会ったのでしょう。


[PR]
by amore_spacey | 2017-02-25 00:25 | - Other film | Comments(2)
Commented by petapeta_adeliae at 2017-03-02 00:01
女優さんが実物より魅力的すぎのような!?
性格と行いは30才を過ぎると顔に反映されると思っています。
子供の頃にジャクリーンのベース型のお顔が妖怪に
しか見えませんでした。傲慢そう。
80年代のニューズウィーク、深夜のCNNでジャクリーンが
たびたび取り上げられていて、ケネディの父親が
ジャクリーンを嫁に選んだ理由、婚約者を裏切った
ジャクリーンと知れば知るほどイヤらしさが。。。
Commented by amore_spacey at 2017-03-05 00:28
☆ ソーニャさんへ。
私の回りはジャクリーンを絶賛する人が多いので、「あら、私の感覚がおかしいのかしら?」なんて思っていましたが、ソーニャさんのコメントを読んで、ちょっぴりほっとしました。そういえば、彼女の顔ってベース版型ですね(爆) こういうタイプの女性が、たぶん私は苦手なんだと思います。
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

<< 2017年アカデミー賞授賞式の... マリアンヌ (Allied) >>