ラヴェンダーの咲く庭で (Ladies in Lavender) 

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (78点)

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【あらすじ】 1939年、イギリスはコーンウォール。静かな村にある海岸の屋敷に暮らす老姉妹Janet(Maggie Smith)とUrsula(Judi Dench)は、ある日海岸に打ち上げられた青年を発見した。負傷したAndrea(Daniel Brühl)という名のこのポーランド人を屋敷に運び入れ、医師を呼んで治療・養生・リハビリさせる。そんあ彼には類まれなヴァイオリンの才能があった。こうして彼が老姉妹の家で暮らすようになり、JanetやUrsulaの生活にちょっとした変化が訪れる。(作品の詳細はこちら


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今日からDaniel Brühl1人祭りを始めます(*^^*) 若くして夫を亡くした姉Janetと、たぶん1度も結婚しないまま現在に至った妹Ursula。この2人に扮したMaggieとJudiの共演(競演)が素晴らしかった。哀愁に満ちたヴァイオリンの音色も感動もの。音楽は言葉をこえる。姉には長女らしい分別があり、年齢相応のたしなみがあるのに、Andreaが来てから妹は、親愛の情をこえた特別な感情を彼に抱き、恋する乙女になってしまった。愛があれば、歳の差なんて…。何でもアリなご時勢だけど、やっぱりこれはないわァ。小説や映画の世界ならまぁいいが、現実にあったら、正直なところ、嫌だな。

以前も書いたように、Judi Denchの芸域の振り幅の広さには驚く。コワい子だわぁ。M女史から同性愛ものまで、何でもござれ。チワワのような目のMaggie女史は、とってもキュートな2枚目半。あんなおばあちゃまになりたいもんです。


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さてさて、Andreaだって鈍感じゃない。老姉妹の手厚い看護に深く感謝し、自分を見るUrsulaの特別な気持ちにも気づいている。けれど助けてもらった命を無駄にせず、自分の人生を歩んでいきたい気持ちもある。書置きする時間すらなく、後ろめたい思いを抱えて、姉妹を捨てるようにAndreaは立ち去った。

当時26歳のDaniel Brühlが、まるで少年のようで、Jude Denchでなくても惚れちまいます。看護だって何だってやります、うふふっ。目の覚めるようなイケメンではない。セクシーが売りの役者でもない。むしろ童顔&地味で、ちょっぴり憂いが漂う。不器用でゴツゴツした印象がある。けれど、彼の中から滲み出ている何かに惹かれてしまう。母性本能をそそられるのかしら?そんな彼(実際にはJoshua Bell)が演奏するLadies in Lavender(←音が出ます)を聴いていると、色々な感情が幾重にも折り重なり、苦しくなってきます。


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作品に流れる純粋で淡いトーンを吹っ飛ばしてしまうのが、肝っ玉かあちゃん的な屋敷の家政婦Dorcas(Miriam Margolyes)。Andreaとじゃがいもをむくシーンは愉快。「皮はこっちで、剥いたじゃがいもはあっち!」


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そして、こちら。ロマンチックなムードぶち壊しの、この魚のパイ。何、これ?魚の頭や尾がパイから飛び出ているなんて、ビックリ仰天です。家政婦のDorcasが有り合わせの材料で、適当に作ったパイかと思ったら、Stargazy pieって立派な名前のついた、伝説の惣菜なんですね。


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by amore_spacey | 2017-09-07 00:30 | - Other film | Comments(0)
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