Delitto in Pieno Sole (太陽がいっぱい)

私のお気に入り度 ★★★★☆(93点)

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アラン・ドロンと私の出会いの作品。小学生の私が初めて彼を見て一目惚れ。共演者も監督も舞台となった街も音楽も…、何もかもが素晴らしかった。イタリアの港町やメルカートにも魅了されました。


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お金持ちのお坊ちゃんフィリップ(モーリス・ロネ)のクルーザーで、彼とトム(アラン)とマルジュ(マリー・ラフォレ)がシーフード・ランチ。金のない田舎者のトムに「魚を食べる時にはね、ナイフはこうやって持つんだよ」とフィリップが嘘っぱちを教えて、マルジュのひんしゅくを買う。


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フィリップから犬のように扱われ、あしらわれ続けるトムの中に、フィリップへの激しい憎悪と嫉妬と富への渇望が膨らんでいく。そして事件。あんなに甘いマスクのトムが、暗い陰鬱な表情に激変する。クルーザー乗船あたりから、トムの表情がどんどん変わっていきました。日焼けしたあの精悍な顔がよかったし、フィリップの友人が突然訪ねていった時の、トムの右目の激しいチックには唸りました。そりゃ、焦りますよね。


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事件直後マルジュに会いに行くトム。嘘で塗り固められたトムの中の悪魔が、この表情に集約されております。

見応えがあったのは、写真貼り替えのパスポート偽造作業や、フィリップのサインを練習するシーン。デジタル化された今の時代なら、こんなパスポート偽造や偽サインは簡単に見破られるだろうな。それにしても当時のリラ紙幣はデカかった。これじゃデカかい財布でないと、札が収まりません。そうそう、初めのほうにフィリップの友人その1の役で、ちらっとロミー・シュナイダーが出ている。とっても初々しいです。アランと婚約仕立ての頃だったのかしら?エンド・クレジットには、名前すら出ていません。その彼女が大女優に育っていくのですよね。


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欲しかった富も女も手に入れたトム。これ以上の幸せはない。こんなに心が安らいだ時はなかっただろう。「電話が入っていますよ~」 ビーチのおばちゃんに呼び出される。トムが歩き出したその先に待っているものは?

製作国:フランス、イタリア
製作年:1960年
原作:Patricia Highsmith
音楽: Nino Rota
配給:新外映
監督:René Clément
キャスト:Alain Delon, Marie Laforet, Maurice Ronet, Romy Schneider, Frank Latimore...
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by amore_spacey | 2006-03-12 19:13 | Alain Delon | Comments(8)
Commented by s_fiorenzo at 2006-03-13 23:14
私も大・大・大好きな映画です。
初めて観た当時はイタリアが舞台だとは知らないばかりか、映画のタイトルもわからず、ただ主演の「かっこいいがいこくのひと」の記憶だけ…。
何年もしてからテーマ音楽を聴いて、すべてがつながったのでした~。
Commented by (゜謎゜) at 2006-03-19 22:21 x
これは「太陽がいっぱい」

リメイクの方はテレビで見たけど、やっぱオリジナルの方が良い?
Commented by amore_spacey at 2006-03-20 02:02
■s_fiorenzoさんへ。
彼の大ファンだった母と一緒に観ました。
そして思いました。アランと父との共通点(外観)はゼ~ロ( ̄∇ ̄;)
共通点は生まれた年が同じってことだけ。
私は幼いながらに、「フランスには何てカッコイイ男がいるんだろう」
ドキドキしました♡
だから今でも、フランス男=若き日のアランみたいにカッコイイ
って刷り込まれてます。。 
Commented by amore_spacey at 2006-03-20 02:03
■(゜謎゜) 監督へ。
実はオリジナルのあの強烈な印象を壊したくなくて
リメイク版は2本とも未見です。それなりによかったという声を聞きますが
私にとっての「太陽がいっぱい」は、これ1本だけ。 
 ん?頭、かたい?
Commented by nouilles-sautees at 2006-04-06 18:40
ああ・・・なぜに98点なんでしょうか?
これは私には100点の作品ですよ。

私もフランス男=若き日のアランのイメージ大でしたねぇ、昔は。

ただ、フランスの俳優が非常に不作の時期があって、どの映画を見てもえ?って人ばかり。その頃から夢を見るのはやめたのでした。

そしてフランスに上陸し・・・夢を見るどころか、すっかり覚めました。

私もこの映画は小さい頃から母と何度も見ています。
当時、母は「モーリス・ロネもよいのよね~」とよく言ってました。さすがにミーハーだ・・・うちの母。

Commented by amore_spacey at 2006-04-07 23:18
■nouilles-sauteesさんへ。
も、申し訳ないっす。
はいはい、それはもう100点をつけたい作品なんでございますが
ケヴィ作品に100点がまだ出てないので、ケヴィさまを差し置いて
この作品に100点はないだろう、というファン精神に徹しました(笑)

はぁぁぁぁぁぁぁぁ、夢から覚めちまいましたか?
私の中にはまだまだ、フランス男性=甘くてかっこよくてどこか翳が…
そんなイメージです。そそ、モーリス・ロネもよかったですね~♪
Commented by ペンシルスカート at 2006-06-25 07:14 x
はじめまして!
40歳を前にはじめてアラン・ドロン様の映画を観ました!
もう・・・感動で・・・・今まで知らなかったことを後悔しました。

こちらのブログは私にとって超魅力的です!
これからちょくちょく、勉強に来させていただきます。
よろしくお願いします!!!
Commented by amore_spacey at 2006-06-26 23:30
♡ ペンシルスカートさん、いらっしゃいませ~♪
アランとの出会いの映画は何ですか?
70歳の今でも現役で、フランスの刑事物TVドラマに出ていますョ。
このブログはケヴィン・スペイシーさまに捧げたものなのですが
むかし大好きだったアランについても書き綴って行く予定なので
どうぞよろしくデス。
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