Rocco e i suoi fratelli (若者のすべて)

私のお気に入り度 ★★★★☆(80点)

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ミラノに基盤を築きつつある長男をたよって、一家が南部から移り住む。言葉も仕来りも食習慣も…何もかも違う土地で、彼らにとって異国のように孤立した社会の中で、新しい暮らしを確立しなくてはならない。Visconti監督は下層庶民の世界にスポットを当てて、手加減なく誠にリアルに描き出している。華麗なViscontiの世界も嫌いではないけれど、ネオ・レアリズモにあふれた作品も捨て難いものです。


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Visconti監督が惚れこむのも分かります。美しい♡ ミラノの引越し先のベッドで、雪の朝下着姿のまま「雪だ、雪だ~!」といってはしゃぐ彼の表情をご覧下さい。純真無垢な笑顔。何て綺麗なんでしょう。そしてあそこまで兄を思うRoccoが愛しく哀れでなりません。結果的にそれが、兄弟の破滅の引き金になっていたとしても。



e0059574_1821111.jpgAnnie Girardot、綺麗です。
気骨と圧倒的な存在感のある娼婦です。
キリッとあがった媚山が魅力的。



e0059574_1822899.jpgこの時のRenatoは、まだ少年の面影すら残る坊やですね。南部から引っ越してきたばかりのたどたどしさや遠慮が表情によく出ていました。そして彼の運命を狂わせることになる女性との出会いと弟Roccoとの女性を巡る確執で、彼の表情にはどんどん翳がさし、陰惨な雰囲気を常に漂わせるようになるのです。



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この作品はClaudia CardinaleやPaolo Stoppaなど、Visconti映画の常連役者の若かりし頃の姿を見る、ちょっとした楽しみもあります。ずっしり見応えがあったのは、兄弟の肝っ玉母さんの存在感が発するエネルギーだったのではないかと。良くも悪くもマイペースで、自分がルール。息子たちに異常なまでに執着し、喜怒哀楽は窓枠が揺れ動くほど激しい。そんなマンマが、イタリアには今でもいます。

製作国:Italy
製作年:1960年
監督:Luchino Visconti
キャスト:Alain Delon, Renato Salvatori, Annie Girardot, Claudia Cardinale, Katina Paxinou...
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by amore_spacey | 2006-04-17 17:54 | Alain Delon | Comments(4)
Commented by マダムS at 2006-05-16 17:57 x
こんにちは 初めまして♪ ”Brilliant Days”のマダムSと申します。
あちらこちらでお名前お見かけしておりました。どうぞよろしくお願い致します。
東京の岩波ホールで『家の鍵』を観てまいりましたので、そちらの記事にTB付けさせていただこうかと思ったんですが、こちらも見つけてしまって!!アラン・ドロン懐かしさでつい書き込みさせてもらってます♪
これ、邦題が「若者のすべて」 ですよね?観ましたよーー ヴィスコンティーでしたか・・そんな事も知らずに昔見ました。
イタリアでも北の方の住人は南からやってきた人達を凄く差別するんだなって印象がありましたね。 ドロンは文句無く美しい時代でした♪
アニーさん、最近はハネケの「隠された記憶」にも主人公の母役で出ていましたよ お年を召してもちゃんと自分に合った役をこなしているのは立派だと思います。
キム・ロッシの記事も読ませて頂きましたーー 初監督作!日本で見れるでしょうかしら!! 
他にも興味ある記事が沢山あるので、ゆっくり読ませて頂きますね
お邪魔しました(^^)
Commented by amore_spacey at 2006-05-17 01:16
♡ マダムSさん、いらっしゃいませ~♪
そうです、ヴィスコンティの『若者のすべて』でございます。
私も日本で観た時には、彼が監督したなんて知りませんでした。
彼の初期の作品もなかなかエネルギーがあってよいですね。
そう、何よりも若いアランのあの美貌!!!!!!!!

   あたし、とけそうです。。。
Commented by そばころ at 2008-09-19 19:51 x
はじめまして。
私は、ブログを始めて間もないのですが、大好きな日本語題『若者のすべて』
のレビューを書くにあたって、他にどんなレビューを書かれた人がいるのかなあーと思いつつ、『Rocco e i suoi fratelli』で検索したところ、amoreさんのブログに出会いました。

そうそう、雪の上ではしゃぐ彼は、男の目から見ても恋をしそうでしたよ。
(断じて、そういう、趣味はないです。)
学生時代に私の心に焼き付いた、貴重な映画です。

いやー、とてもきれいなブログですね。(文章も画像も)

アランドロンのこれを含めた3作(冒険者たち、太陽がいっぱい)、
私のfavoriteの上位です。

ゆっくり、過去ログを拝見させていただきますね。
Commented by amore_spacey at 2008-09-20 00:51
♡ そばころさま、いらっしゃいませ~♪
拙いわたしの映画ブログにようこそ(^^)

私は母の影響で、小さい頃からアラン・ドロンの映画をよく観ていました。
学生時代には上京して、彼の作品を30本近く観たのかな?

やはり男性の目からみても、惚れ惚れしちゃうような顔立ちですか?
若い頃は一点の曇りも汚れもない、端整な顔立ちですよね。
ファンレターを書いたこともありますよ(*^^*) ちゃんと返事くれました!

『太陽がいっぱい』『冒険者たち』も大好きです。
『山猫』『スコルピオ』『ボルサリーノ』も外せません。コメディでは
『ゾロ』も楽しめました。あれは息子のために出演したとか。
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