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カンヌ映画祭 (Festival di cinema)

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カンヌ映画祭では期待の呼び声の高かったキム・ロッシ・スチュワートの初監督作品『Anche libero va bene』が、5月20日に会場で上映されました。終了後、関係者の拍手喝采は5分以上続き、それが大きな波となってスタンディング・オヴェーションへ。思ってもみなかった会場の反応に、「いや、正直言ってこれは予想もしていなかったのでびっくりだけれど、やはりとても嬉しいですね。」とキムの率直なコメント。彼のほかには、母親役のBarbora Bobulovaやトミー少年役のAlessandro Moraceが出席していました。詳細はこちら。なお『Anche libero va bene』の上映権はすでにフランスのMK2が獲得したので、フランスでは年内に11ヶ所で上映される予定です。

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キムの両親は彼が子どもの頃に離婚。日々絶えない彼らの激しい言い争いが、今も耳から離れない。ののしり合う二人の姿が脳裏から消えない。それを今も引きずっているし、この先もきっと忘れないだろう。自分の成長過程に及ぼした家庭環境、とくに親のあり方についてずっと考えていた。が、自叙伝としてではなく、また同情を買おうというつもりもなく、あの頃の自分と同じ年頃の一人の少年を主人公にして、純粋に彼の心の動きを追ってみたかった。この映画はそんなキムの気持ちから生まれたものでした。そうすることで、あの頃の両親くらいの歳になったキムが、心の中で両親との和解を果たそうと、また子どもには理解できなかった両親の事情に近づこうと試みたのでしょう。

監督になったことに対して彼は、「ベニンニ監督の『Pinocchio』やプラチド監督の『Romanzo Criminale』に出演している頃から、カメラを通したシーンを常に頭に描いて演じていた。あの頃から監督をやってみたいと思うようになっていた。『Le chiave di casa(家の鍵)』のアメリオ監督には、本当にお世話になり、感謝しても仕切れないくらいである。特に監督への道を歩むに際して、あらゆる助言をくれ、そっと後押ししてくれた。」

さて次のキムの主演作は、38歳で自死したジャズのLuca Floresの半生を描いたもの。こちらも内面の葛藤にスポットをあてた作品で、キムは役作りに意欲的に取り組んでいるところだそうです。
by amore_spacey | 2006-05-22 20:02 | - Italian film | Comments(4)
Commented by nouilles-sautees at 2006-05-25 06:21
おおおーそうですか、フランスで上映決定ですか♪
当然ですよねぇ。
しかしMK2か・・・お金を払わないと観に行けないな・・・。しっかり貯金しておきます。

ああまたキムが見れるとはうれしすぎです。
Commented by amore_spacey at 2006-05-26 21:17
♡  nouilles-sauteesさんへ。
はい、はい、は------い!
そちらでも上映決定となりました。
個人的にはこの作品は、うぅぅぅぅぅ?!なところが多かったのですが
冒頭からキムのおしりを拝むことができて、狂喜しました(爆)
Tシャツ+Tバック?姿でアイロンかけてるキムなんだよぉぉぉ。
Commented by マダムS at 2007-05-01 22:58 x
観ましたよーーー! イタリア映画祭初日初回上映でした!
確かこちらで記事を見た記憶があって辿ってお邪魔しました~♪
私は内容もとっても気にいりましたし、あの子役ちゃんが素晴しかったと思って。。「自転車泥棒」のあの子に負けない演技だったと。
キレまくるキムも凄かったけど、全然怖くないです~だって綺麗なんだもん♪ 来日中 乙女になってるワタクシでした!
Commented by amore_spacey at 2007-05-02 04:33
♡ マダムSさんへ。
でしょ~!
あの子役にピッタリな子どもを探すために
キム自らローマの学校を回ったといいますから。
あの子が自分の秘密基地に逃げ込む(屋根の上の一角)時といい
母親に今一つ素直になれないときの表情といい、
取り繕ったところがなく自然でそれが素晴らしかったですね。
概ねスクリーンの上ではどちらかというとナーバスな役柄が
多いキム様ですが、素顔はサーヴィス精神旺盛で優しくて照れ屋で
何よりも美しい方ですよね(*^^*) いいなぁ、生キムとお話できたなんて。
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