Al di la delle Nuvole (愛のめぐりあい)

私のお気に入り度 ★★★☆☆(70点)

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雲のなかを飛行機で旅する映画監督の私(John Malkovich)が、時にはナレーターになり、時には主役になって様々な愛の姿に出会う。4話からなるオムニバス映画。淡々と流れる美しい映像と俳優たち。それゆえ?ちょっとお洒落で詩的な作品に仕上がっているが、感動というものにやや欠けたかと。



e0059574_19583124.jpg【第1話 フェラーラ、存在しなかった愛の記録】
霧の立ち込めるフェラーラの街で、水力技師Silvano(Kim Rossi Stuart)とCarmen(Inés Sastre)が出会いと別れと再会。二人はお互いを求めつつも触れることはできない。彼はその後もずっと、この一度も自分のものとすることの無かった女を愛し続ける。
(Antonioni監督はフェッラーラ出身)

【第2話 ポルトフィーノ、女と犯罪】
父親を12回刺して殺害し、裁判で無罪になったというブティックで働く若い女性(Sophie Marceau)と私(John Malkovich)は、彼女の部屋で激しく抱き合う。

【第3話 パリ、私を探さないで】
アメリカ人の男(Peter Weller)にはアルコールに溺れる妻(Fanny Ardant)がいた。彼女は夫のイタリア出身の女(Chiara Caselli)との不実に耐えてきた。しかしもうどうにも我慢ができない。一人の新生活をスタートさせるべく…。

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【第4話 エクス・アン・プロヴァンス、死んだ瞬間(この泥の肉体)】
Niccolo青年(Vincent Perez)が青いコートの娘(Irène Jacob)を追うようにアパルトマンから出てくる。教会で祈りを捧げる彼女に惹かれる彼。が、娘は明日修道院に入る。

つい最近、大好きな乃南アサ氏の『涙』を再読。
こういう人生ってあるのだ。あって不思議はないのだ、と……。男が男であるためには、そうあらねばならないという、美学と弱さが……。追いかけて、追いかけて、未練ではなく、自分自身の納得のために、どうしても会わなければならない女の真実が……。
と、おすぎ氏が解説に書かれているようなこと、もっと生々しいものが、愛の水面下に隠されているのでは?と思う。それにしても、キム様、若いな~(*^^*)

製作国:Italy / France / Germany
製作年:1995年
監督:Michelangelo Antonioni, Wim Wenders
キャスト:Kim Rossi Stuart, Inés Sastre, John Malkovich, Sophie Marceau, Fanny Ardant, Chiara Caselli, Marcello Mastroianni, Jeanne Moreau...
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by amore_spacey | 2006-10-06 19:56 | - Italian film | Comments(2)
Commented by マダムS at 2006-10-07 10:03 x
こんにちは! 
私もつい先日、ある特集上映の際に劇場のスクリーンで観る事が出来ました~
確かに”感動”は無かったんですよね~
なんだかふわふわ~っと・・夢の中の話みたいで、笑
でもヴェンダースが作った部分=モローとマストロヤンニの・・ がやけに印象に残りましたわ 自分がもうすぐその年齢になるからか!?でござんした。 その後「ランド・オブ・プレンティ」ですっかり彼のファンにもなりましたよ。
アントニオーニの”愛”の描き方ってやっぱり男の視点からだよな~っと思います。当たり前ですが(^^;)
Commented by amore_spacey at 2006-10-07 16:21
♡ マダムSさまへ。
そうですね、「こうあって欲しい」「こんな愛もあっていいかも」
監督の思いが託された美しい愛、それがたとえ完結しない形であっても
美しい、ひたすら美しいのですよね。
若い頃はそんなものに憧れましたが、今はちょっぴり変わりました。

っと言いますか…
第一話のキムの横顔を、彼の長い睫毛を
彼の指の動きばかりを、じーーーーっと見つめていました(*^^*)
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